ネットワーク担当者のためのざっくり分かる「HTTP/2」の話はじめてのメジャーバージョンアップ

WebのプロトコルであるHTTPの仕様が18年ぶりに改訂される。新しい仕様は何をもたらし、企業のネットワーク環境にどう影響するのかを解説する。

2015年02月26日 12時00分 公開
[野崎 馨一郎,F5ネットワークスジャパン]

 2015年2月18日、インターネット標準化団体であるInternet Engineering Task Force(IETF)は「HTTP/2」の仕様を標準化したと発表しました(正式な文書となる標準化トラックのRFCは本稿執筆時点では未発行)。IETFの資料によれば、初代の「HTTP/1.0」が標準化されたのは1996年、その次世代版である「HTTP/1.1」が標準化されたのは1999年のこと。メジャーなバージョンアップとしては実に19年目にして初めてです。

 多くのコンテンツやサービスがWebを通じて利用されるようになる一方で、通信を担うHTTPがこれまでほとんど大きな進化を遂げていなかったことは、案外知られていません。今回、HTTP/2が標準化されることで何が変わるのでしょうか。そして、企業のネットワークインフラを管理するIT担当者は、何を準備すべきなのでしょうか。要点を絞って解説します。

なぜHTTP/2が必要とされるのか

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news199.jpg

天気に合わせて屋外広告を自動切り替え 気象データ×DOOHで何ができる?
ジーニーが気象データと連携したDOOH広告の新サービスを発表。屋外にいるターゲットの状...

news152.jpg

日本の動画配信市場は成長鈍化 それでもNetflixに迫る大幅成長を遂げたサブスクサービスとは?
GEM Partnersは、動画配信(VOD)市場の現状と今後の予測をまとめた年次レポートを公開し...

news077.jpg

ヘリから飛び降り、ガラスを破る……アカデミー賞広告主5社が、ド迫力アクションCMを競作した狙い
2025年のアカデミー賞では前代未聞の共同広告キャンペーンが実現。Carnival Cruise Line...