TechTargetの満足度調査で見えてきた、NAS製品とNASベンダーに対する厳しい評価。だが、それは、NASシステムに対する失望ではなく、期待の表れかもしれない。
TechTargetの第10回「NASストレージシステムのユーザー満足度調査」では、2015年1月に発表した前回調査のスコアから下がり、一部の項目では過去最低を記録した。この結果は、さまざまな企業でファイルデータが急増したことで、NASストレージシステムに対する要件が高くなっていることが原因といえる。つまり、ユーザーが根強い不満を抱いているというよりも、どのような製品でも売れる時代が終了したということだろう。つまり、NASシステムに対する失望が広がったのではなく、期待が大きくなった結果かもしれない。
前編「8社のNASベンダーを比較して分かる、ユーザーの“激辛な本音”」では、調査結果から「総合ランキング」「営業力」「製品の初期品質」の3つの評価を紹介した。後編では、残りの「製品の機能」「信頼性」「テクニカルサポート」のカテゴリーの評価を見ていく。果たしてNASに対してユーザーの期待が大きくなったのだろうか。
「NASストレージシステムのユーザー満足度調査」は、「営業力」「製品の初期品質」「製品の機能」「信頼性」「テクニカルサポート」の5つのカテゴリーで製品を評価する。製品は、1.00〜8.00のスコアで評価され、8.00が最も良いスコアとなる。
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