VerizonとYahoo!は2016年10月に開催されたカンファレンスで、企業はネットワーク担当者にSDNやDevOpsの実践に向けて準備させる必要があるとの見解を示した。
「企業はネットワーク担当者にDevOpsの考え方を徐々に浸透させ、SDN(Software Defined Networking)による変革に向けて準備させる必要がある」。VerizonとYahoo!の幹部は、2016年10月に開催されたOpen Networking User Group(ONUG)のカンファレンス「ONUG Fall 2016」での共同プレゼンテーションでそう語った。
Yahoo!のグローバルネットワークインフラ担当バイスプレジデントを務めるレイン・パターソン氏は、SDNという言葉は人によって違う意味で使われるが、私はSDNは技術というよりも考え方だと思うと述べた。
「SDNは、われわれが自動化やオーバーレイ型のネットワーク仮想化の実現に向けて、インフラの進化を指す包括的な言葉だ」(パターソン氏)
パターソン氏とVerizonのIT担当役員のブライアン・ラリッシュ氏は、企業はこうしたインフラの進化に対応できるスキルセットを持ったネットワーク担当者を必要としていると語った。ラリッシュ氏は聴衆に、IT担当者がSDNやDevOpsに合ったIT文化に移行するよう後押しする、具体的な計画を立てるよう呼び掛けた。このIT文化とは、多くのネットワーク運用のプログラマビリティ向上などを踏まえ、開発チームと運用チーム間のコミュニケーションの改善を目指す考え方だという。
ラリッシュ氏は、Verizonのネットワークチームを統括するようになって間もないころの失敗談の1つを披露した。それによると同氏は「オールオアナッシング」の厳しい姿勢でチームのメンバーに、「CLI(コマンドラインインタフェース)の時代は終わろうとしており、ソフトウェアスキルをできるだけ早く身に付ける必要がある」と言い渡した。だが同氏はすぐに、こうしたアプローチではメンバーがついてこないと悟ったという。
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