「Microsoft Excel」(以下、Excel)は、ビジネスにおいてなくてはならないソフトウェアとして、あらゆるビジネスシーンで長年広く利用されています。一方で、Excelがあまりにも普及してしまったことによる“副作用”が少なからず見られます。
ビッグデータブーム以降、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールがデータ分析ツールとして再び注目を集めました。しかし、いざ導入しようとすると現場の反対を受け、思うように導入が進まないといった問題も見受けられるようになりました。この問題の背景にも“Excel依存”があると考えられます。
「なぜ、ビジネスの現場でExcelの利用がやめられないのか」――本連載では、その理由を検証し、どのようなプロセスでBIツールの導入を進めていくべきかについて解説していきます。
エンドユーザーコンピューティング(EUC)が提唱され、オフィスにおいて1人1台PCが支給され始めた時代においては、Excelは現場の主役でした。しかし現在ではクラウドサービスの普及により、基幹システム以外のさまざまな業務システムについても、安価に利用できる環境が整備されつつあります。Excelを使わなくてもできる業務はかなりの範囲に渡っているはずです。
ところが現場では、業務システムの利用を補完するための新たなExcel業務が生み出されることがあります。Excelから業務システムへの移行に、現場が強く反対し、なかなか導入が進まないといった状況が起こることも決して珍しいことではありません。なぜ、このような状況が起きてしまうのでしょうか。
ネトフリ「広告付きプラン」は誰得? 業界関係者の反応は……
広告モデルへの一部移行がうわさされるNetflix。新たなプランが増えることで視聴者と広告...
変革ビジョンはなぜ形骸化してしまうのか?――調査が明かした経営層と現場の社員のギャップ
掛け声ばかり勇ましくて実際の取組みは遅々として進まない――。DXに関して同じ悩みを抱...
「マーケティングDX人材」を定義する
2022年、日本企業はDXのあるべき姿を実現するために、自社のマーケティングを大きく進化...