企業のデータ保護戦略の一環としてクラウドの使用を決定したものの次に何をすべきか分からない場合は、本稿の質問を参考にされたい。すぐ作業に取り掛かるのではなく、まずは全ての項目に目を通してほしい。
クラウドサービスをHDDやテープメディアの代替としてではなく、これらのものと併用する形で、企業のデータ保護戦略の一環として取り入れる必要がある。
これに関して最も説得力のある説明は以下の2つだ。
本稿では4つの連続した質問を提示して、企業のデータ保護戦略で使用すべきクラウドサービスを解説する。
満足している場合は、経済的にストレージ容量を確保できる手段を探している可能性が高いだろう。クラウドストレージはまさに手を付けるべきところだ。最新のバックアップソフトウェア製品であれば、大半は既にクラウドコネクターを提供しているか、近いうちに提供開始予定だ。そのため、ローカルディスクやテープを利用する現在の方法に近いやり方でクラウドベースのストレージを使用できる。単純にデータを社外に持ち出す方法を探している場合は、バックアップソフトウェアのUIからアクセスできる別のリポジトリとしてクラウドストレージは適している。ただし大きな注意点がある。それは、バックアップソフトウェアの全てがクラウドを効率的に使用するとは限らないことだ。多くの製品には独自のクラウドAPIが用意されており、非常に扱いづらい。そのため、不要なデータが多く転送され、予算が膨らむ可能性がある。
既存のバックアップストレージソフトウェアで経済的なストレージ容量が必要な場合は、水面下でクラウドストレージを効果的に活用するローカルの重複排除ストレージプラットフォームが適しているかもしれない。重複排除ストレージプラットフォームは、複数のバックアップアプリケーションとアーカイブアプリケーションを導入している場合に特に適切な選択肢となる。なぜなら、このようなバックアップソフトウェア製品は、一般的にオンサイトにある最新のデータを保持しており、裏でクラウドストレージを透過的に処理するローカルの保護ストレージディスクにデータを送信するからだ。このアプローチでは、データの重複をローカルで排除し、素早く復元するためにローカルでコピーを保持して、特定のベンダー(重複排除アレイ)のクラウドコネクターのみを使用することで、転送とクラウドストレージの効率について最適な状態を実現している。
一方、既存のバックアップソフトウェアに不満がある場合は、クラウドストレージを追加しても状況が改善する見込みは低いだろう。新しいバックアップソフトウェアを購入して質問1について再考するか、質問2に移るかのいずれかをお勧めする。
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