Cisco、GE、Microsoftの「IoT向け技術トレーニング」はここまでやっている認定資格制度や社員同士の教育も(1/3 ページ)

モノのインターネット(IoT)普及に伴い、関連ソリューションを提供する大手IT企業が、次々とIoT関連教育プログラムを充実させている。Cisco、GE、Microsoftそれぞれの取り組みを通して、その意図を探った。

2017年09月26日 09時00分 公開
[Steve ZurierTechTarget]

画像 IoTを活用する大企業では、「社員向けの教育が不可欠」と専門家は語る

 あらゆる機器がネットワークを通して通信を行う「モノのインターネット(IoT)」あるいは「コネクテッド環境」は、大手ハイテク企業の多くに普及している。そうした企業は、IT部門の担当者に対して、社内のIoT環境に適応するためのトレーニングを提供している。

 過去3年間、こうしたIoTトレーニングのほとんどは、産業機械の分野に集中していた。それには、正当な理由がある。

 調査会社Forrester Researchの主席アナリスト、ミケーレ・ペリーノ氏の専門分野は、事業の基盤作りと経営学だ。同氏は、ITとそれを運用する側(OT)の両分野の専門家による緊密な協力関係が、現在ますます重要になりつつあると話す。

 「IT部門の担当者は、従来、3つの要因に特に注意を払ってきた。それはスケーラビリティ(拡張性)、セキュリティ、(コネクテッドデバイスやセンサーも含めた)自社システムに接続されている機器の一括管理だ」と、ペリーノ氏は語る。「例えば、医療施設では、医療事務チームが患者の入退院手続などの電子化に懸念を訴えるケースもある。ITとOTの綿密な連携へのニーズは、こうした場面に現れている」(同氏)

 Cisco Systems(以下、Cisco)やGE Digital、Microsoftなど、多くの企業がIoTのトレーニングコースや認証制度を開始している。これによってITとOTのギャップを埋め、両者の連携を図っているのだ。

CiscoのIoT認定とトレーニング

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2|3 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news164.jpg

都道府県別ライフスタイル調査 「推し活好き」「ラーメン好き」最多は?
明治安田総合研究所が公表した都道府県別「ライフスタイルに関するアンケート調査」の結...

news119.jpg

Metaの広告はますますAI中心に 新たなツール「最適化スコア」とは?
Metaの2025年ビジネス注力領域とAIを活用したツールをはじめとした広告ソリューションの...

news045.jpg

マーケターの仕事はなくなる? AIが変えるソーシャルメディアの未来【後編】
AIが変えるソーシャルメディアの未来について5つの視点で考察。後編では「創作の民主化」...