Samsung「Galaxy S10」シリーズの新モデル、「S10」「S10+」「S10e」「S10 5G」のモデル別の特徴を解説する。
Samsung Electronics(以下、Samsung)は最初の「Galaxy S」発表から10年がたった2019年に、「Samsung Galaxy S10」シリーズ(以下、S10シリーズ)の新モデル「S10」「S10+」「S10e」「S10 5G」を披露した。これらの新モデル4機種を、Samsungは「次世代」のモバイル端末と呼ぶ。新モデルはダイナミックAMOLEDディスプレイ「Infinity-O Display」や無線充電機能を搭載。さらに5G(第5世代移動体通信システム)と、「Wi-Fi 6」、つまり無線LAN規格「IEEE 802.11ax」への準拠、1TBの内部ストレージの搭載を実現したモデルがある。
米国で販売するS10シリーズのスマートフォンは、Qualcommのプロセッサ「Snapdragon 855」を搭載し、Wi-Fi 6に準拠する。インターナショナルバージョンに搭載されるプロセッサは「Samsung Exynos 9820」だ。これまでの「Galaxy」シリーズのスマートフォンより高速で強力なプロセッサに加えて、S10モデルはInfinity-O Displayを搭載する。最近のiPhoneで人気が高まったノッチ(ディスプレイ上部に設けられた「切り欠き」)は避け、S10のディスプレイは極薄のベゼル(ディスプレイを保護する枠)を搭載、左上の隅にはインカメラ(前面カメラ)レンズ用の小さなパンチ穴がある。
業界標準化団体Video Electronics Standards Association(VESA)の認定規格「HDR10+」に準拠したこのディスプレイは、Samsungによれば「鮮明でリアルな画像を映し出す」ためのものだという。S10の画面解像度は3040×1440ピクセル、画素密度は550ppiになる。
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