MicrosoftのIoTサービス群「Azure IoT」には、IoTデバイスが生み出すデータを取得したり、アプリケーション開発に生かしたりするための、さまざまなサービスがある。その中から5つのサービスを紹介する。
前編「『Azure IoT Hub』『Azure IoT Edge』『Azure IoT Central』の違いとは?」では、Microsoftのモノのインターネット(IoT)サービス群「Azure IoT」の一部サービスを紹介した。Azure IoT にはIoTデバイスの接続、保護、管理に必要なさまざまなサービスが含まれている。後編では前編では紹介し切れなかったAzure IoTのサービスを取り上げる。
「Azure Sphere」は、IoTデバイスを安全にインターネットへ接続できるようにする製品/サービス群で、IoTデバイスに組み込むマイクロコントローラーユニット(MCU)の作成ができる。IoT用に最適化したOSを備え、データのリアルタイム処理などの機能を提供する。ユーザー企業はAzure Sphereを使用して、IoTデバイスをリモートで管理、監視できる。セキュリティサービスの「Azure Sphere Security Service」を使えば、MCUのセキュリティを確保できる。
「Azure Digital Twins」は、人、デバイス、センサーなどの関係性を追跡し、これらの相互作用をモデル化する空間インテリジェンス機能を提供する。デバイスから送信されるテレメトリーデータ(遠隔地の測定結果に基づくデータ)を基に、データの検証、照合、計算などのプロセスを踏み、通知やイベントを自動的に生成する。Microsoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」の分析サービスや機械学習などのAI(人工知能)サービス、ストレージサービスなどと連携させれば、データの分析結果から洞察を引き出すことができる。Microsoftのデータ転送サービス「Event Hubs」、アプリケーション間の連携を支援するメッセージブローカーサービス「Service Bus」、サーバレスアプリケーションの構築サービス「Event Grid」といったサービスと連携させることが可能だ。
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