2020年04月02日 08時00分 公開
特集/連載

スタバとMicrosoftが構築したエッジコンピューティングシステムエッジ:データのフロンティア【後編】

エッジコンピューティングは既に現実的なソリューションだ。StarbucksとMicrosoftが構築したエッジコンピューティングシステムがその一例だ。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
iStock.com/Dmytro Vyshnevskyi

 前編(Computer Weekly日本語版 3月18日号掲載)では、エッジで生じるコンバージェンスの可能性とエッジコンピューティングに取り組む際の注意点などを紹介した。

 後編では、エッジコンピューティングの展望やStarbucksでの導入事例、開発の注意点などを紹介する。

爆発的増加

 Forresterによると、プロバイダーの目標はパブリッククラウドサービスを必要としないIaaSやPaaSを構築することだという。ただし、こうしたサービスがパブリッククラウドやオンプレミスデータセンターへの断続的な接続を提供する可能性はある。「2020年には、こうした誕生しつつある市場が爆発的な成長を見せるだろう。それは、スタートアップ企業が既存企業や大手ベンダーと手を組んで潜在的なビジネスモデルを調査するためだ。調査対象となるモデルは、顧客体験を高めるためにほぼリアルタイムの応答性を必要とするビジネスだ」とForresterレポートは説明している。

 Avanadeで新興技術、製品、エンジニアリング部門の責任者を務めるクリス・ロイドジョンズ氏によると、大企業はエッジコンピューティング機器を一元管理し、地理を問わずに接続を提供するためのIoTプラットフォームを構築し始めているという。「エッジコンピューティングで扱うのはもはや、機器からデータをUSBケーブル経由でアップロードするオンボードコンピュータだけではない。エッジコンピューティングは4Gと5Gで定期的に接続し、本格的な機械学習のような演算負荷の高いワークロードをサポートするようになっている。データはクラウドとの間で送受信でき、これにより一元管理が実現する」と同氏は語る。

 ロイドジョンズ氏は、クラウドを使って機械学習モデルをトレーニングした後、そのモデルをエッジ機器に展開して他のIT機器のように管理できると説明する。同氏は次のように話す。「エッジコンピューティングは、全く異なる機器群を共通の標準へと移行させるのに役立つ。これにより数百台の機器を一度にプロビジョニングすることが可能になる。標準化することで、マイクロチップのアップデートを適切に展開できるようになる」

 米国のStarbucksは、Microsoftのエッジコンピュータ「Azure Sphere」を自社のコーヒーメーカーに搭載した。




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