「Zoom」の録画機能の使い方は? そもそも「録画すべきWeb会議」とは?Web会議の録画データとプライバシー問題【中編】

Web会議ツールを使う際は録画データのプライバシー問題に対処する必要がある。そのヒントとして、「Zoom」での録画データの扱い方と、録画することで恩恵を受けられるWeb会議の種類を紹介する。

2020年12月15日 05時00分 公開
[Demetra EdwardsTechTarget]

 Web会議ツール利用時は、Web会議の録画データの取り回しに注意しなければならない。会議出席者のプライバシーを保護する必要があるためだ。

 Zoom Video Communicationsが提供するWeb会議ツール「Zoom」は、エンドユーザーがWeb会議を録画して、その録画データをローカルストレージやオンラインストレージに保存できる機能を持つ。エンドユーザーはWeb会議画面下部の「このコンピューターにレコーディング」または「クラウドにレコーディング」のいずれかを選択することで録画できる。

 ローカルストレージに保存した録画データは、オンラインストレージや「YouTube」「Vimeo」のような動画ストリーミングサービス、コンテンツ管理システム(CMS)にアップロードすることも可能だ。 ただしローカルの録画データをZoomが提供するオンラインストレージにアップロードすることはできないため、Zoomのオンラインストレージに保存したい場合は初めから「クラウドにレコーディング」を指定しなければならない。

 ローカルストレージにZoomでの録画データを保存する場合、録画データは専用フォルダに保存される。Zoomが提供するオンラインストレージに保存する場合は、Zoomのポータルサイトから録画データにアクセスできる。

 Zoomは企業向け動画管理サービス「Panopto」と連携しており、エンドユーザーはZoomでの録画データをPanoptoにアップロードしてライブラリに追加できる。Panoptoには管理者がコンテンツを共有したり、動画データの保存ポリシーを徹底させたりするためのさまざまな機能がある。自動文字起こしを通じて動画の内容を検索できる。

「録画すべき会議かどうか」の判断基準

 どのWeb会議を録画すべきなのかを見定めるのは簡単ではない。もし会議が短時間で、基本的な事項に手早く言及することのみを目的としているのであれば、録画は不要だろう。一方で「多くの関係者が出席する会議を録画する価値は大きい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news078.jpg

生成AIへの期待値の変化 DeepSeek台頭がマーケターに突きつける課題とは?
AI 生成の広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス結果重視で非...

news128.png

2024年に視聴者が検索したテレビCM 2位は中国のあのEVメーカー、1位は?
2024年にテレビCMを通して視聴者が気になりWeb検索したものは何だったのか。ノバセルが発...

news078.jpg

Googleの広告収益成長が鈍化、中国のアレが原因?
YouTubeなどのプラットフォームの成長率は、米国の選挙関連支出の急増にもかかわらず低迷...