コロナ禍の人材採用7大トレンド【後編】
「AI」は人材採用にどう役立つのか? 「スキル・能力採用」の有効性は?
新しい技術は、企業の人材採用の在り方をどう変えるのか。人事部門の間で活用が進む「AI」技術と、スキルや能力を基にした人材採用の可能性を探る。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るう中、企業の人材採用に新たなトレンドが生まれている。2021年の採用戦略に大きな影響を与える7つのトレンドのうち、前編「『Web面接』『応募者 エクスペリエンス』とは? 人材採用の必修キーワード」、中編「ダイバーシティー、非正規雇用、アナリティクス――採用の今を知るキーワード」は「多様性と包括性」「非正規雇用」「アナリティクス」といったトレンドを解説した。後編に当たる本稿は、残る2つのトレンドを紹介する。
トレンド6.AI技術
現在、人材採用システムで急速に成長している分野はAI(人工知能)技術だ。人材採用においてAI技術は概して、人材発掘・特定のより良い方法を見つけるために使われる。人材採用システムや求人情報サイト、チャットbotなど、AI技術の用途は多岐にわたる。AI技術は、候補者の選定および採用において偏見を取り除くためにも使用される。
AI技術は、人材採用プロセスに価値と自動化を同時に追加しながら、高速で膨大な量の候補者選定作業を実行できる。AI技術を実装した人材採用システムは、候補者のプロフィールと履歴書から収集したスキルに加えて、今後の可能性に基づいて候補者を発掘、選定、分類、優先順位付けして、採用ポジションで成功する可能性が高い適格な候補者を選び出す。これらの手順には本来、反復的な手動タスクが含まれる。AI技術を実装した人材採用システムを使用することによって、採用担当者は作業時間を数日または数時間から、数分に短縮できる。
求人チャットbotは、求職者の目を引き、検索中に業務内容の詳細を提供するのに役立つ。またAI技術の一種である自然言語処理(NLP)技術を使用すると、求人情報やオファーレター(内定または採用条件の通知書)をより正確で魅力的に書くことができ、候補者の応募を妨げる可能性のある不適切な言葉を使わずに済む。
機械学習は人材採用システムを継続的に改善するのに役立つ。機械学習を用いた人材採用システムは、使用時間が長くなるほど効果的になる。
トレンド7. スキルと能力を基にした人材採用
応募者のスキルと能力を評価し、候補者を発掘、選定、マッチングして人材を採用することが、人事部門の間で非常に強い関心事になりつつある。前述のAI技術のおかげで、応募者のスキルと能力を基にした人材採用がしやすくなってきたからだ。企業は長い間、重要なポジションに就く後任者の選定や、従業員のキャリアパス特定のために、スキルと能力を重視してきた。だが人材採用では必ずしも効果的に活用されてきたわけではなかった。
企業が適切な従業員を採用する際、応募者の特定のスキルと能力が決定打になる場合がある。採用時には採用ポジションに応じて、時間管理や批判的思考などの非技術的スキル(ソフトスキル)に加えて、ソフトウェアの開発や設計などの技術的スキル(ハードスキル)を全て考慮する必要がある。スキルと能力に基づいて、適切な候補者を適切な仕事にマッチさせる適切な人材採用システムを用意することで、採用の成功率は高まる。
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