2021年04月05日 05時00分 公開
特集/連載

いまさら聞けない「物理サーバ」と「仮想サーバ」の基本的な違いとは物理サーバと仮想サーバを比較する【前編】

「物理サーバ」と「仮想サーバ」は何が違うのか。仮想サーバが広く使われるようになった今、あらためて両者の違いを理解しよう。

[Rob Bastiaansen,TechTarget]

 仮想サーバを構築し、利用するためには物理サーバが必要だ。仮想サーバのアーキテクチャは、物理サーバとは異なる。物理サーバと仮想サーバの仕組みの違いと、サーバ関連技術の歴史を説明する。

物理サーバと仮想サーバの違い

物理サーバとは

 マザーボードとCPU、メモリ、ストレージなど、アプリケーションを実行するために必要なコンポーネントを搭載したハードウェアのことを物理サーバと呼ぶ。仮想化ソフトウェアでなく、OSを使って操作や管理をする物理サーバのことを「ベアメタルサーバ」と呼ぶことがある。

 物理サーバは主に「Windows」や「Linux」などの単一のOSを実行する。一般的には単一のアプリケーションを運用する用途で使われる。

仮想サーバとは

 仮想サーバは物理サーバの機能をソフトウェアで再現する。ハードウェアのCPUやメモリ、ストレージ、ネットワークリソースを抽象化し、仮想サーバを実行するためのシステムをハイパーバイザーと呼ぶ。ハイパーバイザーは主に、OSに代わりサーバのハードウェアで直接実行する方式と、ホストOSでアプリケーションとして実行する方式がある。

 1台の物理サーバで複数の仮想サーバを実行でき、各仮想サーバに専用の用途を持たせることができる。単一の用途でしか運用できないベアメタルサーバとの違いはそこにある。

物理サーバから仮想サーバへの移行の歴史

 物理サーバがアプリケーションを実行する主要な手段だった頃、データセンターには単一の用途に使用するための物理サーバが幾つもあり、それぞれの用途は決まっていた。そのため各物理サーバに問題が起きても、影響を受けるのはその物理サーバで稼働するシステムだけで、管理者は単一の物理サーバに集中してトラブルシューティングやメンテナンスを実施することができた。

 物理サーバが増えれば増えるほど、必要なデータセンター面積や運用コストが大きくなる。物理サーバの処理能力に余剰が生まれやすいことも課題となる。こうした課題を解決するための手段として、サーバ仮想化技術が広く使われるようになってきた。


 後編は物理サーバと仮想サーバそれぞれのメリットを比較する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

「ECプラットフォーム」 売れ筋TOP10
コロナ禍によりオンラインショッピングが拡大する中、Eコマース構築プラットフォームが好...

news122.jpg

コロナ禍の旅行と“情報”について――JTB調査
旅マエ、旅ナカの情報収集で活用されるのは「旅行会社やOTAサイトの旅行情報」「旅行口コ...

news057.jpg

データドリブンで設定された目標だから組織が一体となれば必ず達成できる 逆に組織がバラバラだと……
今回は、データドリブン経営を指揮するGTM(Go To Market)チームの変遷を振り返りつつ、...