「RPA」と「AI」の違い【前編】
いまさら聞けない「RPA」の基礎 何ができ、何ができないのか
RPAとAI技術は普及が進む一方で、両者の特性や連携の意義についての理解は進んでいない。両者の違いを理解する前に、まずはRPAの基本事項をおさらいしよう。
以前よりも速いペースで「RPA」(ロボティックプロセスオートメーション)と「AI」(人工知能)技術の導入が進んでいる。業務の迅速化とコスト削減の効果を見込み、企業のCIO(最高情報責任者)はRPAとAI技術の導入拡大と促進にまい進している。
RPAができること、できないこと
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危機を乗り越えるための変革
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)の影響で2020年のIT投資は全般的に減速しているが、2021年には持ち直す見込みだ。経営コンサルティング会社Everest Global(Everest Groupの名称で事業展開)は、特に自動化の需要がRPAやAI技術の市場をけん引するとみる。
企業はRPAとAI技術を連携させずに個別に利用しても、恩恵を享受できる。RPAとAI技術を一緒に導入すれば、企業は「さらに大きなメリットを獲得し、競走上優位な立場を確保できる」と専門家は口をそろえて強調する。
「当社はAI技術とRPAを必ず併用する。これらは変革に欠かせない」。システムインテグレーター(SIer)のLarsen & Toubro Infotechでデジタル変革コンサルティングの責任者を務めるブーマー・チュタニ氏はこう語る。
RPAはどのような特性を備え、AI技術とどのように異なるのだろうか。RPA製品のソフトウェアロボットは、標準化された反復的なタスクを実行する。企業がRPA製品で作成したソフトウェアロボットは、人間の労働者よりずっと高速かつ高い精度で、大量の反復的なタスクを処理できる。
速度と効率を向上させながらコストとエラーを削減できるのがRPA製品の強みだ。人間の労働者は人間にしか管理できない職務、複雑で付加価値の高い職務に専念できるようになる。
RPA製品の能力とRPA製品がもたらす価値には限界がある。RPA製品のソフトウェアロボットは、プログラミングされたタスクを逸脱した行動はできない。
中編はAI技術の特性と役割を考察する。
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