2021年09月17日 08時00分 公開
特集/連載

容量10ZB(ゼタバイト)を実現する「DNAストレージ」実現への道のりと可能性

DNAにデジタルデータを書き込むDNAストレージは、膨大な容量と100万年レベルの保持能力を提供する。その可能性と実現に向けた取り組みを紹介する。

[Stephen Pritchard,Computer Weekly]
iStock.com/ktsimage

 数年以内に、HDDの1000万倍のデータを保存できるようになる。その根拠がDNAストレージだ。DNAストレージは生命の遺伝子コードを使ってデータを保持する。

 Gartnerのジョン・モンロー氏(バイスプレジデント兼アナリスト)は、現在の科学では靴箱サイズのDNAストレージに10ZB(ゼタバイト)のデータを保持できると言う。「4文字(訳注)の美しいコードは、デジタルデータの保存に理想的な方法になる可能性がある。容量は巨大で、他のアーカイブストレージよりも有望だ」

訳注:DNAを構成する塩基、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)。

 研究者によると、DNAに格納できるデータは現在のストレージ技術をはるかに上回り、推定70万〜100万年保持し続ける可能性があるという。DNAストレージはテープあるいはニアラインやオフラインストレージ用の光学ドライブに取って代わるとモンロー氏は見ている。

 DNAは極めて堅牢(けんろう)で、暑さにも寒さにも耐える。情報をエンコードしてDNAに合成したら、その状態を保持するための電力は必要ない。DNAのシークエンシングとデコードにより、DNAの4文字のヌクレオチドコードはコンピュータ処理可能な形式に変換される。

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