「圏外」だったロンドン地下鉄が“5Gも4Gもつながる地下鉄”へ その方法とは?5Gと4Gが実現する“つながるロンドン地下鉄”【前編】

チューブ(Tube)として知られるロンドン地下鉄は、全ての駅構内と走行中の車両内で快適にインターネット接続できるようにする大型プロジェクトを始めた。“つながらない”問題を解決するために何をしたのか。

2021年09月22日 05時00分 公開
[Joe O’HalloranTechTarget]

 「4G」(第4世代移動通信システム)と「5G」(第5世代移動通信システム)を使った通信インフラ構築を手掛けるBAI Communications。ロンドン市長のサディク・アマーン・カーン氏は、このBAI Communicationsと契約を締結し、ロンドン地下鉄の全ての駅構内と走行中の車両内で利用客がインターネット接続できるようにすると確約した。

 ロンドン交通局(TfL:Transport for London)が運営するロンドン地下鉄は世界有数の規模の地下鉄網を持つ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)前は1日当たり、約500万人が利用していた。だがロンドン地下鉄は通信インフラが十分に整っておらず、インターネットにつながらない「ノットスポット」(圏外の場所)として知られてきた。

ロンドン地下鉄は「圏外」から“つながる地下鉄”へ

ITmedia マーケティング新着記事

news072.jpg

「パーソナライズド広告・販促」に企業は意欲的 でも、消費者の印象は……
KPMGジャパンは顧客体験価値を向上させる6つのテクノロジーについて調査を実施した。企業...

news069.png

コロナ前に戻った「社会貢献意識」 2024年は過去最低の値に
博報堂生活総合研究所は、1992年から2年に一度実施している長期時系列調査「生活定点」の...

news209.jpg

「令和の米騒動」でコメの代わりに買われたもの 読売広告社が購買実態を分析
読売広告社は、食品ID-POS購買行動データベース「real shopper」のデータから今夏のコメ...