多くのテレワーカーがIT関連のトラブルによるダウンタイムを経験している。結果、巨額の損失を生み出している。また世代格差も判明した。自社ITに不満を持っている世代とは?
Apogeeが2000人以上の労働者を対象に調査した結果、英国労働者の45%がテレワークでノートPCやその他のハードウェアが正しく機能しないことに不満を感じており、35%がオフィス勤務からテレワークやハイブリッドな働き方に切り替える際にIT関連のトラブルを経験したという。
問題は主に接続性に関係している。テレワークでの問題の原因として、インターネット接続と信号の不備(38.96%)とインターネット接続の喪失(37.78%)、ノートPCのクラッシュ(25.92%)、ハードウェアの動作不良(18.77%)が挙げられた。
テレワーク中のダウンタイムによって失われた時間の1週間平均は1.5〜2時間(19.32%)、30〜60分(17.67%)、2時間半〜3時間(13.2%)だった。興味深いことに、テレワーク中は通常よりも時間のロスが少なかった(14.77%)やダウンタイムによって時間をロスすることはなかった(9.43%)という回答もあった。
19%の回答者はITの問題について質問すべき相手が分からなかったと答え、テレワーク中はIT部門に頼れなかった(14%)という回答もあった。ハイブリッドな働き方が勤務モデルとして急浮上するにつれ、業務上の懸念点はテレワークとオフィス勤務のサポートに一貫性がないという答えだ。ITソリューションの改善方法については、回答者の4分の1がITチームの迅速な対応を希望しており、設備の強化やハードウェアの向上を希望する回答も同程度あった。
年齢層による違いも現れている。16〜24歳の事務職員の87%はIT環境に変更が必要であると考えている。変更を希望する事務職員が46%しかなかった55歳以上を大きく上回る。
職場のIT問題がコストに及ぼす影響と結果として生じるダウンタイムも明らかになった。英国の労働者はITの欠陥とITサポートの欠如により、テレワーク中に平均85時間を失った。この労働時間の損失により、英国企業は毎週1億1500万ポンド(約177億5000万円)のを失うとApogeeは見積もっている。
Apogeeのアウレリオ・マルギ氏(CEO)は言う。「当社の調査によると、多くの企業が労働者の要求を適切に満たすソリューションやチームを用意していない。ITに精通する新世代の労働者は、企業に多くのことを期待するだろう。企業はそうした変化を実現する準備をしなければならない」
「企業には、ダウンタイムや不適切なソリューションで金銭を失う余裕はない。将来を決定付けるのは引き続きハイブリッドな働き方になる。今後数カ月から数年の生産性や収益を確保するためには、職場サービスをアウトソーシングすべきだろう」
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