CMSクラウド移行で“社内の大反発”を招かない「5つのステップ」とは?「CMS」クラウドサービス移行の成功術【第4回】

「CMS」(コンテンツ管理システム)のクラウドサービス移行を成功させるためには、技術面の課題を解決するだけでは十分ではない。移行に失敗しないための手順を紹介する。

2022年09月14日 05時00分 公開
[Jordan JonesTechTarget]

 企業はテレワーク定着の手段として、システムのクラウドサービス移行を進めている。「CMS」(コンテンツ管理システム)もその例外ではない。CMSのクラウドサービス移行は、移行時の課題を認識した上で、ステップを踏んで計画的に取り組むとよい。その際に忘れてはいけないのは、移行に伴う「人」への影響だ。

CMSクラウド移行に失敗しないための「5大ステップ」とは

 CMSのクラウドサービス移行を成功させるために、企業は下記のステップを踏む必要がある。

  1. 移行チームを作る
    • CMSのクラウドサービス移行を担当するチームを結成し、プロジェクトマネジャー、アーキテクト、開発者、「DevOps」(アプリケーションの開発と運用のプロセスを融合する手法)エンジニア、情報セキュリティ専門家といった具合に、役割分担を決める。
  2. 変化の“さじ加減”を大切にする
    • 「業務の全てを変えたい」あるいは「何も変えたくない」という衝動に駆られないようにすることが重要だ。CMSのクラウドサービス移行によって業務を変更し過ぎると、従業員から反発されるリスクがある。一方で変更がわずかだと、無意味な「技術採用」に終わり、本格的な業務改善にはつながりにくい。
  3. 移行は小さなステップで進める
    • CMSのクラウドサービス移行を少しずつ進め、従業員の受け入れ態勢を改善する。どの業務の変更がうまくいったか、あるいはうまくいかなかったかを見極めることも心掛けよう。
  4. 従業員への影響を最小限に抑える
    • 業務の急激な変更は避けるべきだ。従業員が違和感を覚えないようにCMSのクラウドサービス移行を進めることができれば、移行が成功したと言える。
  5. 経験を積んで拡大させる
    • CMSのクラウドサービス移行の担当チームが経験を積むにつれて、プロジェクト規模を拡大させ、小さな失敗から学びながら移行を完了させる。

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