Microsoftはクラウドサービス関連事業で好業績を上げている。同社はAmazon Web Servicesなどの競業ベンダーとの競争に勝ち残るために、何をしようとしているのか。今後の戦略は。
Microsoftの成長を後押しするのが、「Microsoft Azure」「Microsoft 365」などのクラウドサービスだ。米TechTargetの調査部門Enterprise Strategy Group(ESG)のシニアアナリストを務めるロブ・ストレチェイ氏は、AzureやMicrosoft 365などのクラウドサービスの好業績を受け、Microsoftがクラウドサービスの提供にさらに注力すると予想する。
「Microsoftはクラウドサービスを今後の主要な成長機会だと見なしている」とストレチェイ氏は語る。同社は2022年7月に開催したパートナー向け年次イベント「Microsoft Inspire」で、クラウドサービスの共同開発や、同社サービスと他社サービスとの組み合わせ販売における、他ベンダーやパートナーとの協業に重点を置くと表明している。
ストレチェイ氏は「大手クラウドベンダーは、実質的に販売代理店の役割も兼ねるようになっている」と語る。Microsoftは今では、他ベンダーの製品・サービスを含めたシステム提案を積極的に進めており、それが功を奏していると同氏は説明。一方で競合ベンダーのAmazon Web Services(AWS)は「まだ市場や販売経路の開拓の初期段階にある」と指摘する。
クラウドサービスを担当する「Intelligent Cloud」部門以外のMicrosoftの事業部門では、ビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「LinkedIn」関連の売上高が前年同期と比べて26%増だった。ERP(統合業務)パッケージを中心とした業務アプリケーション群「Microsoft Dynamics」の売上高が19%増で、そのうちクラウドサービスの「Dynamics 365」が31%増となった。クライアントデバイス「Surface」シリーズの売上高は10%増となった。
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