ヴイエムウェアCEOが「今でも成長」と明言するアジアの“あの国”とは?VMwareラグラムCEOに聞く買収の真実【第5回】

VMwareは日本を含むアジア太平洋地域で、今後どのような事業戦略を手掛けるのか。同社CEO、ラグー・ラグラム氏がアジア戦略を語る。

2022年11月01日 05時00分 公開
[Aaron TanTechTarget]

関連キーワード

VMware | CEO | サーバ仮想化 | ベンダー


日本をはじめとするアジア太平洋地域で、仮想化ベンダーVMware(ヴイエムウェア)はさまざまな事業を手掛けている。同社のCEOラグー・ラグラム氏が米TechTargetの取材に応じ、今後のVMwareのアジアにおける事業戦略を語った。

VMwareが成長を期待する“あの国”

―― あなたは以前「アジアはダイナミックな地域だ。アジアへの出張を楽しんでいる」とおっしゃいました。インドネシアでオンラインショッピングモール事業を手掛けるBukalapakといった、さまざまなユニコーン(評価額が10億ドル以上ある未上場の新興企業)が技術分野でイノベーションを促進しています。率直に言って、こうしたユニコーンはVMwareについてあまり語りません。VMwareは、こうしたアジアのユニコーンは気に掛けているのでしょうか。

ラグラム氏 当社が主なターゲットとしているのは大企業だ。大企業の厳しい要件を満たしながらクラウドインフラのメリットを得られるようにすることを、VMware製品の価値として提案している。クラウドインフラを積極的に活用するユニコーンにも製品を提供するものの、当社の事業のユーザー企業は大企業が中心だ。

―― アジア太平洋地域で成長を期待している国はどこでしょうか。またVMwareが得意とする地域はどこですか。

ラグラム氏 アジア太平洋地域は巨大な市場だ。さまざまな国や地域が、さまざまな分野に投資している。例えばアプリケーションのモダナイゼーション(最新化)やクラウド活用、テレワークと出社を組み合わせた働き方には、アジア太平洋地域全体が多くの関心を寄せている。

 個別の国で言うと、シンガポールには当社のコンテナオーケストレーター「Kubernetes」のディストリビューション(配布用パッケージ)である「VMware Tanzu」を利用して、IaaS(Infrastructure as a Service)への移行を進めている企業がある。日本では、VMwareはクラウドサービスやエンドユーザー用アプリケーションに関するさまざまな施策を実施しており、今も成長を続けている。どの国のユーザー企業のIT戦略にも独自性がある。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

製品資料 SB C&S株式会社

仮想化環境のモダナイゼーションを加速させる、新しい運用管理方法とは?

さまざまなメリットをもたらす仮想化環境だが、2023年にVMwareが買収されたことで、ユーザー企業は難しい判断を強いられている。そこで、コストメリットも大きい、仮想化環境のモダナイゼーションの方法について解説する。

事例 INFINIDAT JAPAN合同会社

データ利活用基盤を強化:NTTコミュニケーションズのストレージ導入事例

データ分析・利活用のニーズが高まる中、アクションのベースとなるデータも膨大な容量となり、今後も増え続けていく見通しだ。そうなると、各企業はデータ利活用基盤として、信頼性や拡張性の高いストレージを求めるようになるだろう。

製品資料 横河レンタ・リース株式会社

Windows 11への刷新はデータ移行が重荷、作業負荷を大幅に軽減する方法とは?

OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。

事例 ニュータニックス・ジャパン合同会社

サーバ250台の移行事例、東海理化が仮想環境を刷新した理由とその効果とは?

技術や市場の変化が激しい自動車業界にあって、長年、数多くの自動車メーカーに部品を供給してきた東海理化。同社は変化に柔軟に対応するためのDX推進に当たって、これまで運用してきたレガシー仮想環境からの移行を断行する。

製品レビュー ニュータニックス・ジャパン合同会社

クラウド同士の連携と運用の課題解消、WebスケールITの基準を採用した基盤とは

ハイブリッド/マルチクラウドへ移行する企業のIT環境だが、クラウド同士の連携は複雑な上に、運用も非効率になりがちだ。そこで、この問題を解消するためのハイブリッド/マルチクラウドプラットフォームを紹介する。

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ヴイエムウェアCEOが「今でも成長」と明言するアジアの“あの国”とは?:VMwareラグラムCEOに聞く買収の真実【第5回】 - TechTargetジャパン 仮想化 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

TechTarget郢ァ�ク郢晢ス」郢昜サ」ホヲ 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。