「AWS」「Azure」「GCP」の3大クラウドサービスは、それぞれどのような違いがあるのか。まずはAWSの特徴を、データセンターの種類とSLAの観点から説明する。
クラウドサービス市場は、さまざまなクラウドベンダーで構成されている。そのうちのメインプレイヤーがAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft、Googleだ。この3社が提供するクラウドサービスを比較する。
ITインフラ情報サイトを手掛けるDgtl Infraによると、AWSは200個以上のサービスで構成され、年間700億ドル以上の売上高を上げている。
クラウドベンダーを評価する際に重要な要素の一つは、データセンターを意味する「アベイラビリティゾーン」(AZ)と、地域ごとのAZ群である「リージョン」の数だ。AWSは2022年12月時点で、全世界で30個のリージョンと、合計96個のAZを提供している。
AWSは、AWSサービス全体で標準化したSLA(サービス品質保証契約)を提供するのではなく、AWSサービスごとにSLAを提供している。仮想マシン(VM)サービスの「Amazon EC2」(Amazon Elastic Compute Cloud)の場合、単一インスタンス(仮想サーバ)で99.5%、複数のAZのインスタンスを用いるマルチAZ構成で99.99%のSLAを提供する。サービス提供が停止した場合は、停止時間に応じてAWSサービスの利用料金の支払いに利用できるサービスクレジットを付与する。
第2回はAWSの管理方法と料金体系を取り上げる。
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