SSDの快適な動作を妨げるのが、過剰な発熱である「オーバーヒート」だ。そもそもSSDが発熱する理由とは何なのか。オーバーヒートにつながる原因には、どのようなものがあるのか。
過剰に熱が発生する「オーバーヒート」は、データ読み書き速度や耐久性といったSSDの性能を損ないかねない。SSDが発熱する以上、オーバーヒートの危険性は、あらゆるSSDにあると考えられる。そもそもSSDが熱を発する根本的な原因は何なのか。それは
だ。電流を流した際に抵抗によって発熱することは、あらゆる電子機器に共通する事象であり、SSDも例外ではない。
SSDは通常、コンピュータとの接続制御を担う「SSDコントローラー」など、発熱する複数の電子部品で構成されている。NAND型フラッシュメモリによっては、複数のメモリセル(データを読み書きする最小構成要素)を積層した構造になっていることがある。これらの電子部品や配線から発生する熱が、SSDの熱となる。
外付けのSSDはあるものの、一般的なSSDはコンピュータの筐体(きょうたい)内に格納されている。筐体内のエアフロー(空気の流れ)が限られていたり、全くなかったりする場合、SSDの温度は下がりにくくなる。筐体内に冷却用のファンがなければ、こうした熱問題はより深刻になる。
周囲の温度は、SSDの熱問題の一因となる。冷房の効いたデータセンター内のコンピュータでは、一般的にはSSDの発熱は問題になりにくい。ただしハイパフォーマンスコンピューティング(HPC:高性能計算)用といった計算負荷が集中しやすいコンピュータでは、筐体内の電子部品の急激な発熱により、SSD周囲の温度は容易に上昇する。
次回は、オーバーヒートがSSDに及ぼす主な影響を整理する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。