「Windows 11」のパフォーマンス低下は、必ずしも1つの大きな原因が招くわけではない。複数の小さな原因が積み重なることで、パフォーマンス問題を引き起こすことがある。問題の芽を摘むための手段とは。
MicrosoftのクライアントOS「Windows 11」搭載PCを利用する際、データ処理速度といったパフォーマンスが低下することがある。こうした事態に対処するための「5つのステップ」のうち、4つ目に焦点を当てて解説する。
Windows 11のパフォーマンス低下の原因は、必ずしも1つではない。単独ではパフォーマンスに影響しない問題でも、他の問題が同時に発生した場合にパフォーマンス低下を引き起こすことがある。例えばドライブが不要なファイルで圧迫されていたり、重要なファイルが破損したりした状態を放置すると、他の問題と組み合わさってパフォーマンス低下の原因になりかねない。
パフォーマンス問題の芽を摘むために役立つ、Windows 11の主な機能やツールを紹介する。これらの機能やツールは、Windows 11ユーザーであれば無償で利用可能だ。
不要なファイルを一括消去するには、Windows 11の標準機能である「ディスククリーンアップ」(Disk Cleanup)が役立つ。ディスククリーンアップを実行するには、「Windows」キーと「S」キーの同時押しで検索バーを開き、「ディスククリーンアップ」と入力した上で、「管理者として実行」を選択。システムドライブ(通常は「Cドライブ」)を選択し、「削除するファイル」の全てのチェックボックスにチェックを入れて、削除を実行する。
Windows 11は、ドライブ診断・修復機能の「chkdsk」を備える。chkdskの実行には、Windows 11のコマンドラインインタフェース(CLI)である「コマンドプロンプト」または「Windows PowerShell」を使う。CLIに「chkdsk c:/f」(Cドライブ指定時)と入力して実行すると、chkdskはシステムドライブをチェックし、問題を修復する
「WinSxS」は、Windows 11のカスタマイズと更新に必要な機能をまとめた「Windowsコンポーネントストア」のファイルを格納するフォルダだ。WinSxSの中にある不要なファイルを削除するには、Windows 11の管理ツール「DISM」(展開イメージのサービスと管理)が役立つ。ファイルの削除や修復をするオプション「/Cleanup-Image」を付与して、CLIでDISMを実行すればよい。
不足・破損しているファイルの検出ツール「システムファイルチェッカー」(SFC:System File Checker)は、Windows 11の中核となるシステムファイルを検査、修復する。MicrosoftはSFCを使う前に、Windowsコンポーネントストアの破損を確認、修復するパラメーター「/RestoreHealth」を設定して、DISM(/Cleanup-Imageを付与)を実行することを推奨している。
第5回は、5つ目のステップを紹介する。
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