従業員からリモートデスクトップでのWebカメラのトラブルに関する報告があったら、まずは問題の原因を特定し、手順に沿って問題解決に当たる必要がある。どのような手順を踏めばよいのか。
MicrosoftのクライアントOS「Windows」には、ローカルデバイスで別のデバイスのデスクトップを操作する機能「リモートデスクトップ」がある。エンドユーザーはリモートデスクトップでWebカメラが使えないとき、リモートデスクトップではなくWebカメラに問題があると考えがちだ。例えばビデオを録画したのに再生できない場合や、リモートデスクトップから音声が聞こえない場合、エンドユーザーが「Webカメラが正しく機能しなかったせいではないか」と考えることは珍しくない。
Webカメラが動作しない問題が発生した場合、問題解決のために幾つかのステップを踏む必要がある。トラブルシューティングの手順のうち、5つ目を紹介する。
この問題を1人のエンドユーザーのみが報告している場合は、Webカメラの物理的な問題や設定に問題がある可能性がある。IT管理者はエンドユーザーに一連の質問をすることで問題を特定し、トラブルシューティング作業に当たるとよい。
IT管理者にとってはまず、エンドユーザーのローカルデバイスとWebカメラの現状を確認することが重要になる。エンドユーザーに尋ねるべき質問は以下の通りだ。
複数のエンドユーザーから「Webカメラが動作しない」という問い合わせがあった場合は、リモートデスクトップや「グループポリシー」(エンドユーザーやデバイスごとの設定を一元管理する仕組み)の設定、ポート構成に問題がある可能性がある。管理者はグループポリシーを見直し、どの設定がWebカメラの機能を停止または変更しているかを判断する必要がある。Windowsの機能「ポリシーの結果セット」を使用すると、エンドユーザーとデバイスに適用されている設定を確認できる。
IT担当者はリモートデスクトップ接続やサードパーティーのリモートデスクトップソフトウェアの設定を確認し、全ての設定でWebカメラの機能が有効であることを確認する必要がある。問題が発生する前日にIT部門がWindowsの更新を実施した場合、更新プログラムの詳細を調査するとよい。IT管理者がデータ漏えい防止のためにデバイスと周辺機器のUSB接続を無効にしている場合、USBポートに接続されたWebカメラは、リモートデスクトップで使用できない。
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