依然としてIT業界の課題となっているのが、女性活躍の推進だ。IT業界で活躍する女性が全くいないわけではないものの、職種や役職によって偏りがあるという。実態はどうなのか。VMwareで活躍する女性幹部に聞いた。
IT業界は、女性活躍を進める上で解決すべき難しい課題であふれている。よく話題に上る課題が、女性人材不足の解消だ。女性が特定の部署に集中しないようにする課題もある。女性が働きながら子育てや家事を担えるようにするためのワークライフバランスの確保も課題だ。燃え尽き症候群への対処も、相変わらずの課題として残っている。
仮想化ソフトウェアベンダーVMwareで上級サイバーセキュリティストラテジストを務めるカレン・ウォーステル氏は、働く母親としての経験を基に、IT業界に変化を求めている。ウォーステル氏は、現状のIT業界における女性活躍の実態をどう見ているのか。特に女性活躍が進んでいないのは、どのような職種・役職なのか。同氏に話を聞いた。
―― IT業界ではいまだに女性活躍が進んでいないという見方が強くあります。
カレン・ウォーステル氏 中でもアーキテクチャ設計やコーディングといった、技術職を担う女性が増えていないという認識だ。技術職における管理職にも女性が不足している。セキュリティアーキテクチャやネットワークの設計、インシデントの検出/対処といった技術職において、女性が管理職を務めることはまれだ。
50社のWebページを訪問して、どの部門の上級幹部が女性なのかを見て回ったことがある。上級幹部の女性が担当しているのは、必ずと言っていいほどマーケティング部門か、法務部門や人事部門といったバックオフィス部門だ。製品開発部門などの技術部門を女性が率いている企業はめったにない。
IT業界では、女性が管理職の最初のレベルまでうまく進めていないのが現状だ。シニアディレクター当たりのレベルに、本当に“頑丈な天井”があることが分かっている。女性はその天井を突き破れていないのだ。
第2回は、IT業界に女性が定着しづらい理由をウォーステル氏に聞く。
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