EUはデジタルインフラへの投資を積極的に支援している。その一環で、フランスのトゥールーズメトロポールはEUの助成金を受け、プライベート5Gを中心としたデジタルインフラに投資する。
フランスの都市共同体トゥールーズメトロポールは、ネットワーク整備事業「European HI5」の一環で、欧州連合(EU)の投資支援プログラム「Connecting Europe Facility Digital」(以下、CEF Digital)の助成金を獲得した。CEF Digitalは39個のプロジェクトに資金を提供する。こうしてEUがデジタルインフラへの投資に力を入れる背景には何があるのか。
CEF Digitalが発足したのは、欧州におけるデジタル化が重要な課題だとEUが考えているからだ。日常生活とビジネスの両面でデジタルテクノロジーが中心的役割を果すようになるにつれ、デジタルインフラの必要性が増す。だが、公的機関がデジタルテクノロジーに投資するための資金は不足しているため、それを補うのがCEF Digitalの意図だ。
EUの政策プログラムである「Path to the Digital Decade」も、欧州のデジタルトランスフォーメーションに対する資金支援を重視している。CEF Digitalは、EU全域のデジタルインフラの処理能力と回復力の向上に寄与するよう設計されている。EUが目指す「デジタルの主権と独立性の維持」のための重要な役割を果たす存在だ。
今回CEF Digitalの助成金を受けた、トゥールーズメトロポールのEuropean HI5は、自治体サービスとモビリティ(移動)の機能を改善して、同都市圏をより魅力的にすることを目的にしている。通信機器ベンダーNokiaの協力の下で、「5G」(第5世代移動通信システム)をユーザー組織が自営網として使う「プライベート5G」と、そのバックボーン(基幹通信網)を導入する。
中編は資金援助を受けたトゥールーズメトロポールが計画している取り組みを紹介する。
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