Vercelの同名PaaSには、かつてのSalesforce「Heroku」と同様に無償プランがある。Herokuの無償プランがなくなった今、その代替としてVercelの無償プランは活用できるのか。
Salesforceは、同社のPaaS(Platform as a Service)群「Heroku」の無償プランを廃止した。無償プランのユーザー企業はHerokuの有償プランに切り替える他に、無償プランがある他のPaaSやOSS(オープンソースソフトウェア)に乗り換えることもできる。無償プランのあるHeroku代替策を紹介しよう。
Vercelの同名PaaSは、「Next.js」「React」「Vue.js」「Angular」といったライブラリ(プログラム部品群)やフレームワーク(特定の設計思想を具現化するプログラム部品やドキュメントの集合体)を使用したアプリケーション開発を支援する。主にフロントエンド(エンドユーザーが直接操作する要素)開発者向けのツールだ。Vercelは主に、以下の機能を搭載する。
非商用目的で利用可能なVercelの無償プラン「Hobby」は、有償プラン「Pro」と比較してイベント駆動による関数の実行可能時間が短く、利用できるサービスを絞り込んでいる。Vercel社は、料金プランのアップグレードを検討するユーザー企業向けに、Proを最大14日間利用できる無償トライアルを提供している。
これまでに説明したHerokuの代替策が、今まで利用していたHerokuサービスより優れているのか、劣っているのか、または同等なのかを判断するのは難しい。最終的にはユーザー企業自身が判断を下す必要がある。
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