OpenAIの生成AIツール「ChatGPT」をソフトウェアテストに活用する動きが活発化しつつある。ChatGPTは、ソフトウェアテストにどのような影響を及ぼすのか。
人工知能(AI)技術を業務に活用する取り組みは、OpenAIの生成AI(テキストや画像などを自動生成するAI技術)ツール「ChatGPT」の登場で加速した。ソフトウェア開発では、ソフトウェアが想定通りに動作するかどうかを検証する「ソフトウェアテスト」を支援するために、ChatGPTを活用する動きがある。まだ進化の途中にあるChatGPTは、ソフトウェアテストにどのような影響をもたらすのか。
ChatGPTの根幹となる大規模言語モデル(LLM:膨大なテキストデータでトレーニング済みの言語モデル)は、時間の経過とともに進化することが見込まれる。LLMの進化に伴い、ソフトウェアのセキュリティを調査するためのソフトウェアテストにおいて、ChatGPTの果たす役割が大きくなると業界関係者は期待する。
アプリケーションセキュリティベンダーInvicti SecurityのCTO(最高技術責任者)フランク・カトゥッチ氏は、ソフトウェアのリスク評価に、ChatGPTを活用する動きが広がるとみる。GitHubのソースコード生成支援ツール「GitHub Copilot」などの生成AIツールをソフトウェア開発に導入済みの企業にとって、セキュリティ向上にも生成AIツールであるChatGPTを生かすのは「自然な流れだ」とカトゥッチ氏は考えている。
「ChatGPTを生かして、医学や法律といった業界特有の知識をソフトウェアテストに取り入れたり、自律的なソースコード解析などの複雑なタスクを自動化したりする動きが活発化する」とトロイ・アレン氏は語る。アレン氏は、メールなどのコミュニケーションツール向けAPI開発を手掛けるNylasで、エンジニアリング部門シニアバイスプレジデントを務める。
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