クック諸島の小学校が入れ替えたネットワークは「島国ならでは」だった島しょ国で起きたネットワーク変革

南太平洋の島国であるクック諸島にある一部の小学校は、通信衛星を介したネットワークを利用していた。しかし、通信衛星ではオンライン教育に十分な性能のネットワークを提供できなかった。

2023年11月01日 07時00分 公開
[Aaron TanTechTarget]

関連キーワード

データ通信 | インフラ | ネットワーク


 南太平洋に位置する15島からなるクック諸島には、約30校の小学校がある。小学校の一部は従来、通信衛星を介したインターネット回線を利用していた。しかし通信衛星によるインターネット接続は、時間帯によっては速度が不十分になり、安定性に欠けていたため、オンライン授業には活用しにくかった。

クック諸島の全小学校でネットワークを入れ替え

 クック諸島教育省(以下、MoE)は通信衛星による回線から、海底ケーブルを利用した固定回線へ切り替えることを決断した。クック諸島の小学校で固定回線への移行を決断した背景について、「教育コンテンツや成績評価システムのオンライン化が進んでいる」とMoE 責任者のダニエル・タンガン・コクラン氏は述べる。

 「ネットワークの改善により、小学校だけでなく高等教育機関や、職業訓練機関でもオンライン教育を提供できるようになる」とコクラン氏は期待する。

 衛星通信から海底ケーブルによる固定回線への切り替えプロジェクトは、MoEが主導した。プロジェクトには通信事業者としてAvaroa CableとBW Digital、Vodafone Cook Islandsの3社と、ネットワーク機器ベンダーのCienaが参加し、支援した。固定回線はまずラロトンガ島とアイツタキ島から導入し、2026年までにクック諸島内の全小学校で導入が完了する見込みだ。

 「南太平洋のデジタル格差が解消され、クック諸島の学生が成熟したデジタル環境で学び、成長できるようになる」と、BW Digitalの最高経営責任者(CEO)ルドヴィック・ヒューティエ氏は述べる。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news074.jpg

ニップンと刀が協業 マーケティングノウハウで成熟市場を拡大へ
ニップンと刀は「ニップン × 刀 協業発表会」を開催し、協業を通じた両社の取り組みとそ...

news197.png

広告運用自動化ツール「Shirofune」がMicrosoft広告の改善機能を実装
Shirofuneは広告運用自動化ツール「Shirofune」に改善カード機能を追加。これにより、キ...

news192.jpg

インテージ、「YouTube Select」「YouTube Shorts」における態度変容調査を提供開始
広告効果測定サービス「Brand Impact Scope」をバージョンアップし、サンプルサイズと計...