同じエンジニアでも、ネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアは求められるスキルセットが変わってくる。勤務時間や収入、資格も違う。
ネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアは、専門がネットワークかソフトウェアかという違いだけでなく、求められるスキルセットも変わってくる。勤務時間や収入については共通する部分もあるが、違う部分もある。エンジニアの働き方を解説する。
ネットワークエンジニアもソフトウェアエンジニアも通常、週40時間労働だが、ネットワークエンジニアは、トラブルシューティングのために、通常の勤務時間に加えて呼び出しを受けて勤務する場合がある。特に新興企業や中小企業においては、しばしばシフト終了後でも、ネットワークのトラブルシューティングのために勤務する必要がある。
最近の傾向は、どちらの職種においてもテレワークや、テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークが広がっていることだ。勤務時間は週40時間を超えることがあり、働く場所は選べるようになりつつある。
オンライン求人サイト「Glassdoor」を運営するGlassdoorによると、2023年現在、米国のネットワークエンジニアの年収は6万5000〜15万7000ドルで、平均は8万2245ドルだ。米国のソフトウェアエンジニアの年収は9万1000〜21万7000ドルで、平均は11万12ドルだ。もちろん、どの仕事であろうと、応募者の専門知識や、企業などによって給与は異なる。
米国におけるエンジニアは一般的に大学や専門学校で高等教育を受けている。米国労働省統計局は、2018年と2019年のITエンジニアのうち、約4分の3が学士号を取得していると推定している。ネットワークエンジニアやソフトウェアエンジニアは通常、学生時代にコンピュータエンジニアリング、情報システム、またはその他の関連分野を専攻している。
大学の学位とは別に、ITエンジニアは認定資格を取得して、特定の技術分野の勉強をし、その資格を証明できる。ベンダーや認定機関が提供する認定資格は、その業界に参入するための現実的な方法であり、ITエンジニアが各分野で最新の知識を維持するのに役立つ。資格取得を義務付けている企業もある。
ネットワークエンジニアには、ネットワーク機器ベンダーCisco Systems、ネットワーク機器ベンダーJuniper Networks、コンピュータ技術産業協会(CompTIA)などが認定資格を提供している。Cisco Systemsの認定資格が人気だ。
一方、ソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアベンダーのOracleや、インターネットとWebに関する技術者であることを認定する国際資格「CIW」(Certified Internet Web Professional)への関心が強い。
ネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアは、どちらを選んでも互いの分野について知識を深める必要があるが、スキルセット、必要な資格などは異なる。ITエンジニアを目指す人はこの2つの分野の違いを理解した上で検討すべきだ。その上で、日々の業務で自身が何を好むかで選ぶといいだろう。
分析業務やトラブルシューティングに興味のあるITエンジニアの志望者にとってはネットワークエンジニアが理想的な選択だろう。創造的な思考を持つITエンジニアの志望者は、企業をサポートするソフトウェアの作成と構築を好み、ソフトウェアエンジニアのキャリアに楽しみを見出せるだろう。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...