“壊れないPC”の元祖「TOUGHBOOK」の気になるスペックはこれだ「頑丈ノートPC」の概要と主要製品6選【第3回】

製造現場や災害現場など、過酷な環境下でも使用できる「頑丈ノートPC」。頑丈ノートPCのパイオニアであるパナソニック「TOUGHBOOK」のスペックを紹介する。

2024年01月14日 08時00分 公開
[Ed TittelTechTarget]

 落下したり乱暴な扱いを受けたりしても簡単に壊れないような設計のノートPC「頑丈ノートPC」。製造現場や災害現場など、通常のIT機器が使えない過酷な環境下で使用する場合に適するデバイスだ。具体的にはどういった製品から選べるのか。

 検索エンジン「Google」と「Bing」を使い、「Rugged」「MIL-SPEC」「危険な使用」「緊急対応」などの検索ワードを用いてデバイスを探した。第三者のレビューの他、法執行機関、緊急事態対応、軍事関連などの業界誌を参考にして検索結果を補足し、企業の業務利用に最適なデバイスを選定した。

Panasonic Connectの「TOUGHBOOK」

 パナソニックは1996年に「TOUGHBOOK」シリーズを発表し、頑丈ノートPC分野のパイオニアとなった。近年のTOUGHBOOKラインアップには、ノートPCだけでなく2in1デバイスもあり、タブレットとしてだけでなく、キーボードを外付けするとノートPCとしても使える。頑丈ノートPCのラインとして幅広いシーンで使用されている。

  • 対応規格
    • 米国防総省が制定するMIL規格「MIL-STD-810」適合
  • 搭載OS
    • 「Windows 10」もしくは「Windows 11 Pro」。各種Linuxディストリビューション(配布用パッケージ)もサポート
  • 搭載CPU(中央処理装置)
    • 「Toughbook FZ-40」「Toughbook FZ-55」シリーズは「Intel Core i5-1145G7」「Intel Core i7-1185G7」を搭載
    • 「Toughbook CF-33」シリーズは「Intel Core i5-10310U」「Intel Core i5- 1245U」を搭載
    • タブレット「Toughbook FZ-G2」シリーズは「Intel Core i5-10310U」「Intel Core i7-10810U」を搭載
  • 搭載GPU(グラフィックス処理装置)
    • ノートPCシリーズは「Intel Iris Xe Graphics」を搭載
    • タブレットシリーズは「Intel HD Graphics」を搭載
  • バッテリー駆動時間
    • 約12.5時間〜22時間(バッテリーの種類などで変動あり)。オプションで、ホットスワップ(PCの再起動を必要としないで、PCに新しいデバイスを接続する機能)可能なバッテリーを提供
  • 搭載メモリ
    • メモリモジュール規格「SO-DIMM」(スモールアウトラインデュアルインラインメモリモジュール)のメモリスロットを2つ搭載。最大64GB
  • 搭載SSD
    • 最大2TB。標準化団体Trusted Computing Group(TCG)が定義したストレージセキュリティの仕様「Opal Security Subsystem Class」(SSC)に準拠
  • ディスプレイサイズと解像度
    • 10.1インチ(WUXGA)から14インチ(フルHDディスプレイ)まで
  • ネットワーク接続
    • 有償オプションで、「4G」(第4世代移動通信システム)や「5G」(第5世代移動通信システム)、「LTE」(Long Term Evolution)が利用可能な他、「パススルー」(ケーブルテレビで受信した電波をそのまま伝送する方式)方式のデュアルアンテナが利用可能
  • GPS(全地球測位システム)機能
    • オプション有り
  • Windows Hello(顔認証)機能
    • オプション有り

 オプションの周辺機器としては、ACアダプターや車載用ホルダー、モバイルプリンタ、DVDと「Blu-ray Disc」用外付けドライブ、バーコードリーダー、スマートカードリーダー、指紋リーダー、各種ポートなどがある。


 第4回は、Dell Technologiesの頑丈ノートPC「Rugged Extreme」を紹介する。

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