開発者のための「在宅ワーク詐欺対策ガイド」【前編】
フルリモート求人にだまされるな エンジニアを狙う「在宅ワーク詐欺」の実態
フルリモートで働きたいエンジニアを狙う詐欺の被害が広がっている。好条件のオファーを受け取っても、まずは落ち着いて“信頼できる話なのかどうか”を確認しよう。
テレワークができる企業に転職したいと考えるエンジニアは増加傾向にある。企業の副業解禁を受けて、本職の隙間時間や休日に在宅ワークを始めるエンジニアもいる。このような背景から広がっているのが、「在宅ワーク詐欺」の被害だ。
条件が良いフルリモート(全く出社しない勤務形態)の求人を見つけたとしても、うまい話には注意しよう。「在宅ワーク詐欺」の手口と、詐欺を見抜くヒントを解説する。
こんな「フルリモート求人」にだまされてはいけない
在宅ワーク詐欺は、「好きな場所で働ける」とうたい、実際には存在しない偽の求人を出し、応募者の個人情報や金銭を盗むという詐欺の手法だ。
詐欺師は、偽の求人に応募した「新入社員」に、入社日までに研修用のプログラムや製品、在宅勤務用の機器を指定の業者から購入するように指示する。中には、新しい会員を勧誘して商品を売ることで利益を得る「マルチ商法」に似た手口や、人に紹介すれば配当金が得られるなどとうたって金銭をだまし取る「ねずみ講」に似た手口が使われるケースもある。
もちろん、全ての在宅ワーク求人が詐欺というわけではない。詐欺を見破るヒントはある。例えば詐欺の場合、業界の相場を大幅に上回る給与が提示されていたり、応募者に求める要件が極端に低かったりと、破格の条件になっている。
身元が不確かな相手からオファーを受けた際は、以下のポイントに注意しよう。
個人情報を求められる
突然届いた電子メールやショートメッセージ、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の投稿には注意が必要だ。相手が信頼できる企業だと確信できるまでは、個人情報(PII:Personally Identifiable Information)を渡してはいけない。
PIIには以下が含まれる。
- マイナンバー(個人番号)カード
- 運転免許証
- パスポート
- 医療記録
- 銀行口座番号やその他の金融情報
雇用主を名乗る人物から送られてきたリンクや添付ファイルを開いたり、ソフトウェアをダウンロードしたりしないように注意が必要だ。個人情報の流出につながる恐れがある。初期にこうした行為を促されるのは、危険信号だと言える。
採用プロセスが性急に過ぎる
優秀な人材を急いで採用したい場合でも、企業は所定の採用プロセスに従うものだ。このプロセスは一定の時間を要するもので、数週間から数カ月かかることもある。
一般的な採用では以下のようなプロセスが必要だ。
- 履歴書の提出
- 求人応募書類の記入
- これまでの職務内容のサンプル提示
- 対面またはオンラインでの面接を、職位に応じて複数回実施
- 適性試験の受験
在宅ワーク詐欺では、上述したステップを省く傾向にある。もし応募先の企業が、一般的な採用プロセスを省略したり、適正を見極めなかったりする場合は注意が必要だ。
後編は、在宅ワーク詐欺を見破るための別の観点を紹介する。
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握 -
製品資料
[株式会社マクニカ] 「脆弱性総まとめ」解説 被害事例から考える必須の対策ポイント -
製品資料
[Splunk Services Japan合同会社] サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには -
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」完全ガイドブック:メリットから資格取得のポイントまで -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] はじめての「自治体/官公庁入札」 必要な知識がすぐに学べる入門ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
5
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
6
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
7
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
8
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
9
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
-
10
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー