MACアドレスとIPアドレスは、どちらもネットワークでデバイスを特定するために利用できる番号だが、その役割や特性には違いがある。両者の違いとは。
「MACアドレス」と「IPアドレス」はどちらも通信において重要な役割を果たす識別子だ。どちらもネットワークに接続されたデバイスを識別するために使用するものだが、その役割や特性には違いがある。両者にはどのような違いがあるのか。
MACアドレスとIPアドレスの違いは次の通り。
項目 | MACアドレス | IPアドレス |
---|---|---|
OSI参照モデルのレイヤー | データリンク層(第2層) | ネットワーク層(第3層) |
領域 | ローカルネットワーク | インターネットまたは複数のローカルネットワークで構築したネットワーク |
識別対象 | 特定のデバイス | ネットワーク内での論理的な配置場所 |
割り当て方法 | デバイスの製造時にNIC(ネットワークインタフェースカード)に設定され、原則として変更されない | ネットワーク管理者やインターネットサービスプロバイダー(ISP)によって割り当てられるが、ユーザーによる変更もできる |
MACアドレスとIPアドレスはどちらもネットワーク上のデバイスを一意に識別するために使用するが、レイヤーや識別の対象などが異なる。ネットワーク管理者は両者を適切に使用することで、効率的かつ安全なネットワーク運用が可能となる。
MACアドレスには3つの主要な種類がある。
米国Informa TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
リモートワークやクラウドサービスが拡大する中、ネットワーク遅延の課題を抱える企業も少なくない。通信遅延は生産性にも影響するだけに契約帯域の見直しも考えられるが、適切な帯域を把握するためにも、帯域利用状況を分析したい。
在宅勤務でSIM通信を利用していたが、クラウドの通信量急増により、帯域が圧迫されWeb会議での音切れが発生したり、コストがかさんだりと、ネットワーク環境の課題を抱えていたシナネンホールディングス。これらの問題を解消した方法とは?
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、セキュリティの観点から見ると、もはや「安全なツール」とは言い切れない。VPNが抱えるリスクと、その代替として注目されるリモートアクセス技術について解説する。
インターネットVPNサービスの市場規模は増加傾向にあるが、パフォーマンスやセキュリティなどの課題が顕在化している。VPNの利用状況などのデータを基にこれらの課題を考察し、次世代インターネットVPNサービスの利点と可能性を探る。
代表的なセキュリティツールとして活用されてきたファイアウォールとVPNだが、今では、サイバー攻撃の被害を拡大させる要因となってしまった。その4つの理由を解説するとともに、現状のセキュリティ課題を一掃する方法を解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。