2014年06月27日 12時00分 公開
特集/連載

ゼロ円で試すWindows 8/8.1移行チェック Microsoft標準ツールは役立つかWindows XP/Vista/7からの移行に役立つ

サポートが終了したWindows XPからWindows 8/8.1への移行が加速している。移行前にはハードウェアの構成をチェックしたい。アップグレード可能かどうかを調べる無償ツールの便利度は?

[Robert Sheldon,TechTarget]

 米Microsoftは2013年10月に「Windows 8.1」をリリースした。このリリースには「Windows 8」への批判に対応する意味もあった。その後間もなく、Microsoftは時代遅れとなった「Windows XP」から最新の「Windows 8.1」への移行を企業ユーザーに推奨するようになった。残念ながら、MicrosoftはWindows XPからWindows 8.1への簡単な移行パスを用意していない。だが、「Windows 8.1アップグレードアシスタント」が多少は役に立つだろう。

 Windows XPのサポートは2014年4月に終了した。そのため、IT部門は、できることならいつまでも先延ばしにすることを望んでいた作業に着手せざるを得ない状況に直面している。それは多くの人が避けたいと考えているOSであるWindows 8へのWindows XPの大規模な移行だ。

Windows 8.1移行以外のすべはない

 既存のデスクトップPCでWindows 8を実行できたとしても、ユーザーのデータを移行して、サードパーティー製プログラムを再インストールしなければならない。もちろん、アプリケーションの再インストールはレガシーアプリケーションが実行できればの話だ。Windows XPのサポート終了が現実のものとなった今、Windows 8.1に移行する以外になすすべがない。

 タッチ操作重視のWindows 8のユーザーインタフェースへの広範な抵抗により、「Windows 7」へのアップグレードを選択した企業もある。だが、Windows 7がリリースされたのは5年も前のことで、メインストリームサポートは2015年1月13日に終了する。この日以降、Microsoftは、無料のインシデントヘルプの提供、保証クレームへの対応、デザインの変更、要請された機能の実装は行わない。メインサポートの終了後は、制限のある延長サポートが提供されるが、それも2020年1月14日までだ。延長サポート期間で提供されるのは主にセキュリティに関する修正プログラムだろう。

 多くの企業は、そう頻繁にOSの移行に対応することは望んでいない。だが、サードパーティーのサポートなしでは、Windows XPは現実的な選択肢ではなくなっている。その結果、多くの企業は、Windows 8.1に切り替える覚悟を決めて準備を始めている。だが、明確な移行パスはなく、移行への情熱もない。

Windows 8.1を使えるようにする

 Microsoftが明確にしていることが1つある。それはWindows 8.1がWindows XP時代のPC用に設計されていないことだ。Windows 8.1をインストールして実行できたとしても、一部の機能は利用できない可能性がある。管理者はWindows 8.1のシステム要件を確認して、そもそも古いPCでWindows 8.1をサポートできるかどうかを判断する必要がある。

 同じようなハードウェアで構成された複数台のPCがある場合は、その中から1台選んで互換性を評価できる。例えば、アップグレードアシスタントを実行して、そのPCと接続されているデバイスがWindows 8.1と互換性があるかどうかを確認することが可能だ。だが、適切なアップグレードアシスタントを使用する必要があることに留意されたい。

 信じ難いことだが、Windows 8.1のアップグレードアシスタントはWindows XPでは機能しない。代わりに、Windows 8用に開発された1つ前のアップグレードアシスタントを使用する必要がある。この情報を提供しているMicrosoftによると、Windows 8とWindows 8.1のシステム要件は“ほぼ”同じであるため問題ないという。

 この戦術は疑わしい。だが、アップグレードアシスタントを試してみる価値はある。Windows 8.1とのハードウェアの互換性について感触をつかむのには問題ないだろう。アップグレードアシスタントでは、Windows XPにインストールされているデスクトップアプリケーションがWindows 8で機能するかどうかも確認する(Windows 8.1で機能するかどうかについては確認がなされないことに注意が必要だ)。

 Microsoftはシステムの互換性を確認するサポートツールとして「Windows互換性センター」を提供している。Windows互換性センターでは、アプリケーションとデバイスの互換性に関する追加情報を確認できる。ハードウェア/ソフトウェアの製造元にWindows 8.1で各社の製品を実行できるかどうかを直接確認することも可能だろう。特定の企業用に開発された自社開発業務アプリについては、追加の作業が必要になるかもしれない。

 次の手順は、Windows 8.1をインストールしてPCをセットアップし、実際に展開する前にアプリケーションとデバイスに関する問題を洗い出すことだ。ハードウェアとレガシーソフトウェアのテストには、Windows 8.1の無料評価版をダウンロードして利用することができる(新たにハードウェアを購入する場合は、アプリケーションについてのみテストすればよい)。

 Microsoftによると、以前のバージョンのWindows用に作成されたアプリケーションの大半はWindows 8.1でも機能するという。だが、全てのアプリケーションをテストすることをお勧めする。適切に機能しないアプリケーションがある場合は、MicrosoftのWebサイトで追加情報を得られることもある。

 どうしてもWindows 8.1で実行できないアプリケーションがある場合は、別のアプリケーションを探すか、そのアプリケーションの実行用にWindows XP仮想マシン(VM)を作成する必要がある。ただし、後者のアプローチを採用した場合はVMをできる限り分離する必要があることに留意されたい。Windows XPから新しいOSに移行する理由はWindows XPのサポートが終了したからだ。Windows XPを使用していると、システムはさまざまなセキュリティリスクにさらされる恐れがある。

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