欧米間の個人データ移転に関する新協定「プライバシーシールド」とは?「セーフハーバー協定」に代わる新しいフレームワーク(1/2 ページ)

欧州連合(EU)と米国は、大西洋を渡るデータの移転に関するセーフハーバー協定の代替としてプライバシーシールドに合意した。だが、プライバシーとデータの保存場所に関する法律と倫理の問題はどうなるのだろうか。

2016年02月22日 08時00分 公開
[Peter LoshinTechTargetジャパン]
リリース 欧州委員会と米国の商務省による発表(画像は欧州委員会Webサイトより)《クリックで拡大》

 2016年2月2日(現地時間)に欧州連合(EU)と米国は大西洋を渡るデータの移転に関する新しいフレームワークに合意した。これは「EU米国間プライバシーシールド」(プライバシーシールド)と呼ばれ、セーフハーバー協定に代わるものとして制定した。

 プライバシーシールド協定により、多国籍企業は、市民にプライバシーの保護を提供しながらデータの移転が可能になる。また、プライバシーの権利を侵害していると考えられる場合には、救済手段も提供する。

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