「NETWORLD CLOUD MART」でハイブリッドクラウド普及を後押し
実践さながらの「炎のトレーニング」に個性が光る、ネットワールドのパートナー支援策(1/2 ページ)
ストレージや仮想化製品など、幅広いIT商材を取りそろえるディストリビューターのネットワールドは、クラウドビジネスのどこに軸足を置き、どのようなビジネス戦略を打ち出そうとしているのだろうか。
ストレージや仮想化製品をはじめ、最先端の企業向けIT製品を取りそろえるディストリビューターのネットワールド。幅広い製品ラインアップとともに、充実した技術支援サービスをリセラーやユーザー企業に届けてきた同社は、これからどんなビジネス戦略を打ち出そうとしているのか。ネットワールドの野村栄司氏、黒川拓生氏に話を聞いた。
注
「ディストリビューター」「リセラー」という言葉の厳密な定義付けはないが、本稿では次のように位置付けている。
- ディストリビューター:幅広いベンダーから仕入れたIT商材を自社在庫として保有し、小売業者やユーザー企業に販売する卸業者。大規模な拡販、流通の役割に軸足を置く事業者。
- リセラー: IT商材をベンダー、ディストリビューターなどから仕入れ、ユーザー企業に販売する、大規模な流通経路は持たない事業者。仕入れた商材をそのまま販売するのではなく、他のシステムと組み合わせたり機能を追加したりして付加価値を高めて販売するリセラーはVAR(付加価値再販業者)という。
パブリッククラウドサービス「NETWORLD CLOUD」提供開始の意図とは
ネットワールドといえば、エンタープライズITの世界では屈指の品ぞろえを誇るディストリビューターとして広く知られてきた。海外の主要ストレージベンダーの製品を広くカバーし、近年では新興のオールフラッシュストレージベンダーの製品もいち早く取り扱いを始めている。また、Cisco Systemsのディストリビューターとしてネットワーク機器やサーバ製品を広く取り扱うとともに、近年ではVMwareの製品をはじめとする仮想化製品のディストリビューターとしても名をはせる。
ネットワールドは2015年6月、パブリッククラウドサービス「NETWORLD CLOUD」の取り扱いを始めた。同社は2015年2月から、ニフティが提供するパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」を取り扱っていたが、NETWORLD CLOUDはこれをベースに、さらにネットワールド独自の付加価値を加え、リセラーやユーザー企業に提供するサービスだ。
ディストリビューターである同社が、なぜパブリッククラウドサービスの提供に乗り出したのか。そして、このサービスの提供を通じてリセラーやパートナー企業にどのような価値を提供しようとしているのか。ネットワールド 取締役副社長兼SI技術本部長の野村栄司氏によれば、同社のクラウドビジネスの中核にあるコンセプトは「ハイブリッドクラウド」だという。つまりパブリッククラウドとオンプレミス/プライベートクラウドを混在させた環境を、いかに効率よく運用できるようにするかがキーになる。
「当社では、企業にとって理想的なITインフラの形態はハイブリッドクラウドだと考えている。その実現のための手助けをするのが当社の役割だと考え、NETWORLD CLOUDの提供を始めた。NETWORLD CLOUDは単なるパブリッククラウドサービスではなく、オンプレミス/プライベートクラウド環境との混在運用を前提とした機能を備えている」(野村氏)
その1つが、DR(災害対策)サービスの提供だ。オンプレミス環境に構築したシステムの災害対策サイトとしてパブリッククラウドを利用し、迅速かつ安価にDRを実現する狙いだ。具体的には、ユーザーの要件に応じた3種類のDRサービスを提供している。
最も安価かつ手軽に導入できるのが、VMwareのDR製品「VMware vCenter Site Recovery Manager」の機能を使い、安価かつ手軽にオンプレミスの「VMware vSphere」環境のDRサイトをニフティクラウドに構築できるというサービスだ。また、よりミッションクリティカルなシステムには、ニフティクラウドに設置したNetAppストレージに、ユーザーのNetAppストレージのデータをレプリケーションするサービスや、ネットワールドが取り扱っている仮想アプライアンス製品「Actifio Sky」を使ったDRサービスも提供している。
「当社はパブリッククラウドサービスそのものを売りたいわけではなく、こうした付加価値サービスの提供を通じてハイブリッドクラウド実現のお手伝いをしていきたいと考えている。中でもパブリッククラウドを使ったDRは、多くの企業にとって効果が見えやすく、ハイブリッドクラウドの第一歩として導入しやすいのではないか」
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