AWS、Azure、Googleに挑戦状 Oracleの“第2世代IaaS”でクラウド戦争はどうなる?第4の選択肢になるのか?(1/2 ページ)

Oracleは、企業のスケールアウトに適したクラウドプラットフォームを構築しようとしている。このプラットフォームは、果たしてAWS、Azure、Googleと張り合えるくらいの魅力を備えているのだろうか。

2016年10月18日 15時00分 公開
[Trevor JonesTechTarget]
Oracle OpenWorld 2016の公式Webサイト《クリックで拡大》

 Oracleは、Amazon Web Services(AWS)との直接対決に本腰を入れるために、クラウドインフラを再構築している。だが高いレベルのサービスを提供するAWSやMicrosoft、Googleのようなクラウドプラットフォームベンダーから、法人顧客を奪うのは容易ではない。

 Oracleは、「第2世代IaaS」(Infrastructure as a Service)によってパブリッククラウドプラットフォームの分野に再び足を踏み入れている。この目的は、まず可用性が高く、より従来型のエンタープライズワークロードをクラウドに取り込むことだ。そしてもう1つは、AWSや、Microsoftの「Microsoft Azure」、Googleの「Google Cloud Platform」が提供するコアインフラコンポーネントを企業から引き離すことだ。

 2016年9月19〜22日までOracleが開催していた「Oracle OpenWorld 2016」で発表されたこの第2世代IaaSは、ハイパーバイザーではなくネットワークレベルで仮想化が実行される。そのため理論上、ユーザーはインフラでどのような種類のワークロードも実行できる。完全にプライベートな環境で実行しているワークロードも全てだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...