無線技術「5G」とは何か? 先行準備企業が語る「これまでとの革命的な違い」注目は「ネットワークスライシング」機能(1/2 ページ)

5Gは、超高速ネットワークと大容量通信の実現を約束する新しい通信技術だ。低レイテンシとスループットの向上を必要とする事業は、このテクノロジーのメリットを真っ先に体感できるだろう。

2018年03月20日 05時00分 公開
[Jean DerGurahianTechTarget]
画像 広がりを見せる5G

 通信業界は、第5世代移動通信システムである「5G」が、世界中のビジネスに多大なる経済効果をもたらすと期待している。2018年、ネットワーク事業者は5Gのテストを増やし、標準化団体は5Gの仕様策定を続ける。そして、企業顧客は5Gのメリットに関心を高めつつある。5Gはビジネスユースへの道を着々と歩んでいるようだ。

 5Gの技術は依然開発途上にある。それでもネットワークアナリストや先進企業は、無線ネットワークの高速化と大容量化に期待を寄せている。通信事業者は、2018年いっぱいをかけて5G無線製品と5G固定ブロードバンドサービスのテストを続けると予想される。その後、2019年に商用導入を開始し、2021年までには5G対応のスマートフォンやデバイスを提供することをもくろんでいる。全体で見ると、商用モバイル5Gサービスの利用は恐らく2025年まで広がることはないだろう。

 5Gはまだ開発プロセスの初期段階だが、無線ブロードバンドの速度を上げ、機能を拡張するため、生産性やビジネス効率の向上が期待できる。こう話すのは、コンサルティング会社のMoor Insights & Strategyでアナリストを務めるウィル・タウンゼント氏だ。

 企業向けと消費者向けの新しい5Gサービスは段階的に展開されるだろうとタウンゼント氏は語る。2018年に消費者向け5G無線ブロンドバンドサービスの商用化前の試験的展開を計画している通信事業者もある。これには固定回線ではなく無線ネットワーク技術を使用する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news169.jpg

Hakuhodo DY ONEのDMP「AudienceOne」とTrue Dataが連携 何ができる?
ドラッグストアや食品スーパーマーケットの購買データを活用した精緻なターゲティングや...

news164.jpg

転売目的の不正注文を出荷前にAIが判別 売れるネット広告社がD2C事業者向けにツールを提供
売れるネット広告社は、不正注文によるD2C事業者の損失を防ぐ新たなサービスを提供開始し...

news153.png

GA4の利用状況に関する調査 用途や難易度の実感は?
UNCOVER TRUTHが実施したGA4の利用状況に関する調査を紹介する。