ローコード開発ツール比較 クラウドベンダー製とサードパーティー製のどちらを選ぶかMicrosoft、IBM、Googleなどが提供

ノーコード(コーディング不要)やローコード(最小限のコーディング)開発プラットフォームの導入が拡大する中、クラウドベンダー製とサードパーティー製のどちらがよいか、企業は選択を迫られている。

2018年05月10日 09時00分 公開
[Chris TozziTechTarget]

 最小限のコーディングでソフトウェアを開発できるローコード開発プラットフォームには、クラウドベンダー製とサードパーティー製がある。どちらを選ぶか決めるには、クラウド環境との統合のメリットと、ロックインのリスクを比較検討する必要がある。

 ノーコード/ローコードプラットフォームを使えば、コーディングの手間を省いてソフトウェアを開発できる。必要な機能のほとんどは事前定義済み機能やAPIを使うだけで実装可能だ。また、多くのツールはGUIをクリックするだけでアプリケーションを作成できる。こうしたツールは企業内でのアプリケーション開発を想定しており、プログラミングの知識がない従業員でもソフトウェアを開発できるように作られている。

 市場には現在、主要なノーコード/ローコード開発プラットフォームが十数種ある。その多くを占めるのが、Appian、Zoho、OutSystemsなどのサードパーティー製だ。通常、サードパーティー製プラットフォームで開発したローコードソフトウェアは任意のパブリッククラウドに展開できる。

 一方、Microsoft、IBM、Googleなどの大手クラウドベンダーもノーコード/ローコード開発プラットフォームを提供している。こうしたネイティブツールは導入しやすくて魅力的だが、特有のリスクも伴う。

クラウドネイティブツール

 クラウドインフラとサービスが統合されていると、管理や監視が容易になる。既に利用している大手クラウドサービスに統合されたローコード開発ツールを使えば複雑さやコストの低減にもつながる。

 大手パブリッククラウドベンダーが提供するノーコード/ローコード開発プラットフォームには次のものがある。

  • 「Google Cloud Platform」(GCP)の「App Maker」
  • 「IBM Cloud」の「Mendix App Platform」
  • Microsoftの「Microsoft PowerApps」

 この他、Amazon Web Servicesもローコードプラットフォームの提供を計画している。

ロックインのリスク

 ただし、こうしたネイティブツールにはベンダーロックインのリスクもある。

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