資産管理会社のAberdeen Standard Investmentsは、VDIをグローバル展開するに当たって端末のOSに「IGEL OS」を採用した。IGELのツールによりWindowsからの移行も容易だったようだ。
資産管理会社Aberdeen Standard Investmentsは、「IGEL OS」を使った仮想デスクトップインフラ(VDI)をグローバル展開した。同社によると、IGEL OSを利用することで新しい端末の配備と構成がほんの15分で可能になったという。
IGEL OSは仮想環境へのアクセスに目的を限定したOSで、セキュリティが確保されたLinuxディストリビューションを使用している。そのため攻撃対象領域を非常に狭め、マルウェアからの防御を固めることができるというのがIGELの見解だ。
Aberdeen Standard Investmentsは、IGELの「Universal Desktop Converter」を使って既存のWindows PCをIGEL OSのエンドポイントに変換した。同社によると、これによって全ての端末を標準化し、細かく集中管理できるようになったという。また、PCハードウェアの寿命も2〜3年延びたという。
同社は合併によるAberdeen Asset ManagementとStandard Life両社の技術インフラの統合が、IGEL製品によってずっと容易になったと感じている。
「Standard Lifeも合併時にIGELのソリューションを検討しており、既に幾つかのVDIを導入していた」と話すのは、Aberdeen Standard Investmentsでグローバルインフラプロジェクトマネジャーを務めるニコラス・チェース氏だ。
「合併後、端末の起動時に2つのアイコンを表示することにした。一つはAberdeen Asset Management、もう一つはStandard Lifeの技術インフラを指している。これは当社の移行チームに大いに役立った。IGELのマネージド端末を1台導入するだけでよく、使うユーザーや接続する必要のある技術インフラを懸念する必要がない」
同社は、継続的なIGELの技術サポートとアップグレードの提供をIGELのパートナーであるIntelligereから受けることにした。
2020年完了予定のこのVDIプロジェクトでは、米国、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカにIGELエンドポイントの導入を計画している。
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