Googleは「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」と同様、「Google Cloud Platform」(GCP)でクラウドにおけるアプリケーションの開発・運用に役立つ各種サービスを提供している。前編「GCPのIaC『Cloud Deployment Manager』とハイブリッドクラウド『Anthos』とは?」に続き、本稿はGCPで利用できるサービスの中から、GCPのログを監視する「Access Transparency」と、2つのNoSQLデータベース「Cloud Firestore」「Firebase Realtime Database」を説明する。
「Access Transparency」はGCPのログをユーザーが確認できるサービスだ。ここ数年、クラウドを利用するユーザーの間で透明性に対する関心が高まっている。自社のアプリケーションを動作させるインフラを、クラウドベンダーがどのように管理しているかを知りたいと考えるユーザーは少なくない。
ユーザーはAccess Transparencyを使用して、自社のサービスアカウントに関連するGCP内部のログを監視できる。ログには、特定の顧客の利用環境において発生した問題を解決するために、Googleの管理担当者が実行したことが詳細に記録される。現在、Access Transparencyでログ監視できるGCPのサービスは下記の6つだが、対象サービスは順次追加される可能性がある。
Access TransparencyはGoogleが実施するメンテナンス作業の監視に役立つだけでなく、GCPで運用しているシステムの監視にも有益なサービスだ。ユーザー企業のGCP管理者はAccess Transparencyのログを既存のイベント管理ツールやセキュリティ対策ツールに取り込んで確認できる。
ユーザーはGoogleを含むクラウドベンダーにさらに高い透明性を求めているが、すぐに実現するものではない。現在のクラウドベンダーにとっての最優先事項はセキュリティだ。セキュリティを損なうことなく、ユーザーが求める情報を提供する方法を確立するには時間がかかる。Access Transparencyは、ユーザーとベンダーの双方が納得する落としどころを見つけるための一歩だ。
超リッチなイーロン・マスク氏の「言論の自由」は、あなたのそれと同じなのか?
Twitter買収の大義名分とされる「言論の自由」。しかし、同じことを語っているつもりでも...
新卒の営業職が仕事をやりたくない時期、最多は「5月」 ―― RevComm調査
新卒営業社員は5月に最初の「壁」を感じるようです。
「メタバース」でどうやってもうけるの? Meta(旧Facebook)が考える収益化への道
Metaの中核をなすメタバースプラットフォームのマネタイズ計画が明確になりつつある。高...