ハイブリッドクラウドやマルチクラウドなど、複数のインフラでのアプリケーション運用が当然の時代になった。こうした中、異なるインフラ間を接続するネットワークのデータ監視はどうすればいいのだろうか。
「ハイブリッドクラウド」の定義はさまざまだが、本稿ではオンプレミスのインフラにプライベートクラウドを構築する「オンプレミス型プライベートクラウド」と、パブリッククラウド(ベンダーのインフラを部分的に専有する「ホスティング型プライベートクラウド」を含む)を融合させたインフラを指す。調査会社GlobalDataのプリンシパルアナリスト、エイミー・ラーセン・デカルロ氏は、ハイブリッドクラウドはオンプレミスとパブリッククラウドをつなぐ役割を担うと説明する。
「マルチクラウド」の定義も1つではないが、本稿では複数のパブリッククラウドを組み合わせたインフラのことを指す。ハイブリッドクラウドを構築している企業が複数のパブリッククラウドを併用している場合は、ハイブリッドクラウドもマルチクラウドも構築していることになる。一方でマルチクラウドはパブリッククラウドのみを対象にするため、プライベートクラウドとしてオンプレミス型プライベートクラウドのみを採用し、かつ1種類のパブリッククラウドのみを採用するハイブリッドクラウドは、マルチクラウドではない。
オンプレミスとクラウド、クラウドと他のクラウドの間を接続するネットワーク(以下、クラウド接続用ネットワーク)はハイブリッドクラウドにおいて、オンプレミス型プライベートクラウドとパブリッククラウドの間でデータ転送できるようにする役割を担う。これによってオンレプミス型プライベートクラウドが容量の拡張性をはじめとしたパブリッククラウドの恩恵を受けられるようにする。
ハイブリッドクラウドを構築するためのサービスを提供しているベンダーは通常、イーサネットやMPLS(Multi Protocol Label Switching)をベースにしたWANをクラウド接続用ネットワークとして活用し、データを転送する。ハイブリッドクラウドの進化系では、クラウド接続用ネットワークによるデータ転送が自動化されるだろうとデカルロ氏は予測する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
多店舗展開を行う企業では、ネットワークの構成や運用ルールが店舗ごとに異なるケースが多く、管理の煩雑さや故障発生時の対応遅延などの課題を抱えがちだ。このような課題の解決策を、5つの事例から探る。
「出社しているのに業務クラウドに接続できず打刻ができない」「オンライン会議が落ちてしまう」など、インターネット回線に関するトラブルは今も後を絶たない。そこで注目したいのが、法人向けに設計された高速インターネットサービスだ。
建設現場では、データの大容量化に伴う通信回線の逼迫が業務の障壁となるケースが増えている。本資料では、ネットワークの再構築により通信環境を最適化し、意思決定の迅速化や安全対策の高度化を実現した企業の事例を紹介する。
セキュリティ対策に不可欠なWindows Updateだが、複数店舗・拠点を構える企業では回線が逼迫する要因であり、業務の停滞につながる大きな問題だ。あるアパレル小売チェーンの事例から、ネットワークの抜本的な改善策を紹介したい。
Wi-Fi環境は、業務の効率化や柔軟な働き方を支える重要な存在だ。しかし、従来の固定回線型Wi-Fiには、工事の手間や設置の制約といった課題がつきまとう。そこで注目したいのが、工事不要で導入できるWi-Fi製品だ。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...