次世代メモリ「ストレージクラスメモリ」(SCM)とは? 利点と用途を解説「ストレージクラスメモリ」に関する5つのQ&A【前編】

ストレージとメモリの“いいとこ取り”を目指す「ストレージクラスメモリ」(SCM)。SCMが自社に適しているかどうかを判断する基準として、その技術的特性やメリット、用途などを紹介する。

2020年04月16日 08時30分 公開
[Stacey PetersonTechTarget]

変更履歴(2020年4月17日17時45分)

記事掲載当初、タイトルおよび本文の一部でストレージクラスメモリの略称を「CSM」と記載していましたが、正しくは「SCM」です。おわびして訂正します。本文は修正済みです。

 「ストレージクラスメモリ」(SCM)は、注目に値する新タイプの不揮発性メモリだ。既存のストレージ技術とメモリ技術の性能差を埋めることを目指し、両者の“いいとこ取り”を実現しようとしている。

 コンピュータのメインメモリに利用されてきた「DRAM」(Dynamic Random Access Memory)は、高速かつ効率的だが高価だ。データを永続的に保持できず、拡張性も限られている。一方で従来のストレージは安価であり、データを永続的に保存でき、大量のデータも扱える。ただしDRAMと比べて速度と耐久性が劣る。

 最近では機械学習などの人工知能(AI)技術やメモリを大量に使用するアプリケーションが、メモリの需要を押し上げている。SCMは、少なくとも一部のアプリケーションでは、メモリとストレージに関するストレスを解決する技術の有力候補になる可能性がある。前後編にわたり、SCMを理解するための主要な5つの質問に答える。

目次

  • 1.SCMがもたらすメリットとは(会員限定)
  • 2.SCMが適している用途は(会員限定)
  • 3.SCM導入前に考慮すべき点は(後編で紹介)
  • 4.主要ベンダーによるSCM製品化の動きは(後編で紹介)
  • 5.「MRAM」とは(後編で紹介)

1.SCMがもたらすメリットとは

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...