オクラホマ大学(University of Oklahoma)にある「ゲイロードファミリーオクラホマメモリアルスタジアム」は、約8万9000人もの観客を収容するアメリカンフットボールスタジアムだ。この規模は米国の大学が持つアメリカンフットボールスタジアムの中でも上位に入る。オクラホマ大学のフットボールチームのホームゲーム(スタジアムを本拠とするチームの試合)はほぼ毎試合チケットが完売し、観客が席を埋め尽くす。
2019年秋、レギュラーシーズン初期(開催時期は9月から12月ごろ)に開催されたオクラホマ大学のある試合で、第3クオーター(1試合は4クオーター)が終わる前に観客が帰り始めた。同校でスポーツ関連の技術分野を率いるデービッド・ペイン氏は、この状況を見ても驚かなかった。
オクラホマ大学は対戦相手のサウスダコタ大学(University of South Dakota)を42ポイントも引き離し、勝利は確実だった。その上、スポーツ専門のケーブルテレビ番組「ESPN」では、テキサス州における他大学の試合が始まっていた。
ペイン氏が驚いたのは、観客が帰り始めるのと同時に同スタジアムの無線LANアクセスポイントへの接続数が急増したことだ。同スタジアムは無線LAN規格「IEEE 802.11ax」(業界団体Wi-Fi Allianceによる名称は「Wi-Fi 6」)準拠の無線LANアクセスポイントを導入して間もなかった。
観客が減ったにもかかわらず無線LANへの接続数が増えたことをペイン氏が不思議に思っていると、観客席に残っている友人や同僚からショートメッセージが次々と届いた。「これはすごい」。目の前の試合を観戦しながらテキサスの試合をライブ配信で見ているが、映像が少しも途切れたり遅れたりしない、という内容だった。多くの観客がスタジアムにいながら2つのフットボールの試合を同時に見ていたことが、無線LANの接続数が急増した理由だった。
ペイン氏が確認した無線LANアクセスポイントのログでも、ESPNのWebサイトに多くの観客が接続していることを確認できた。
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