建設会社が「DaaSでテレワーク推進」で得たこと【前編】
テレワーク拡大で生産性は下がるどころか史上最高に――DaaS導入の建設会社CIO
「DaaS」を使ったテレワークを推進している米国の建設会社Mead & Hunt。テレワークによって「生産性は史上最高になる」と同社CIOは語る。その理由は。
Mead & Huntは全米に30カ所を超えるオフィスを構え、900人以上の従業員を擁する。建設事業に加え、道路やダムの設計など幅広い事業を手掛ける同社は、2017年ごろから在宅勤務などのテレワークのために、Workspotが提供するVDI(仮想デスクトップインフラ)ベースのDaaS(Desktop as a Service)「Cloud Workstation」を利用している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大したとき、Mead & Huntは Cloud Workstationを活用してテレワークを推進した。同社の調査によると、テレワークによって生産性が向上したことが判明しているという。同社の最高情報責任者(CIO)を務めるアンディ・クナウフ氏に、同社がCloud Workstationを導入したいきさつと、テレワークのメリットを聞いた。
テレワーク推進で生産性は「史上最高」に
―― DaaSを最初に検討した理由を教えてください。
クナウフ氏 当社は小規模なオフィスの従業員やテレワークの従業員に適した仮想デスクトップを真剣に探していた。問題は、比較的小さなオフィスや在宅で勤務する従業員が、ワークステーションにリモートアクセスしなければならないことだった。
オンプレミスのインフラで運用していた古いVDI製品もあったが、仮想デスクトップの反応が遅かった。従業員からは、反応が遅い仮想デスクトップを利用すると、生産性が15~20%下がるという報告を受けていた。
WorkspotのCloud Workstationを見つけた際、複数の従業員によるグループを組んで競合DaaSと比較した。10人の従業員に、Cloud Workstationと競合DaaSを付き合わせて比較するよう依頼した。10人全員から「Cloud Workstationが自身のワークスタイルに適している」という報告が返ってきたため、導入を決めた。
―― 新型コロナウイルス感染症によって社内の状況はどのように変化しましたか。
クナウフ氏 感染症の拡大以前は、20カ所のオフィスにCloud Workstationを導入しており、一部の従業員のみがテレワークを実施していた。感染症が広がり始めたのを機に、仮想マシン数を60個から250個に増やし、テレワークの規模を拡大させた。
生産性は下がるどころか上がっている。生産性に関しては、Mead & Hunt史上最高の年になるというのが現時点の予測だ。全従業員約900人を対象に調査したところ、約33%がCloud Workstationを含めたテレワーク用のツールを使って生産性が向上したと回答した。また約66%は生産性に変わりはないという回答だった。自宅ではオフィスほど効率的に作業できないと回答した従業員は約0.2%だった。
―― この生産性向上をどのように解釈していますか。
クナウフ氏 テレワーク中の従業員はオフィスで働くのと比較して、勤務時間が延びる傾向にある。私の場合は片道45分、往復1時間半かけてオフィスに通勤していた。今は通勤の必要がない。これは仕事をする時間を1時間半余分に持てるようになったことを意味する。
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