「システム障害」の切り抜け方【後編】
システム障害にいら立つユーザーがほっとする“魔法の言葉”
システム障害に直面したユーザーは、そのいら立ちをヘルプデスクにぶつけてしまうことがある。IT部門のヘルプデスクは、苦情をどう受け止め、どのように対処すればよいのか。
前編「『サーバがダウンしました』をうまく伝える方法」に続き後編も、IT部門がシステム障害を謝罪しながらユーザーとのオープンな対話を保ち、ユーザーのいら立ちを最低限に抑える方法について解説する。
不満を募らせたユーザーは、最初の連絡先にいら立ちを伝えることが少なくない。大抵の場合、その相手はヘルプデスクになる。ユーザーは一般的に、ヘルプデスクの管理そのものに対していら立っているわけではない。それよりもシステム障害と、結果的な生産性の喪失にいら立っている。それでもわれを忘れてしまうことはある。
どんな役職であっても暴言は容認すべきではなく、必ず上司や人事担当者に報告する必要がある。それでも苦情の電話には応対しなければならず、状況は解決しなければならない。建設的な対話を進めるこつは。
併せて読みたいお薦め記事
大規模サービスの障害を振り返る
- Slackで発生した「12時間以上の大規模障害」を振り返る
- Zoom障害でオンライン授業に支障 「全部Zoomのせい」で本当によいのか?
- AWS大規模障害はなぜ起きた? クラウド不安を払拭するためにやるべき対策
ヘルプデスク支援にチャットbotはいかが?
いら立つユーザーに伝えたい“魔法の言葉”
いら立ちを訴える電話の相手に対しては、まず苦情を吐き出させてから回答や謝罪を伝える。自分が答えを持っている場合は相手を遮りたい衝動に駆られがちだ。それでも話を先に進める前に、まず相手が言いたいことを言うチャンスを与える。
相手が自分のいら立ちを伝えたら、前編「『サーバがダウンしました』をうまく伝える方法」で紹介した一般的な謝罪のガイドラインと同じアプローチを当てはめる。すなわち、ユーザーのいら立ちを共感し、確認して、ヘルプデスクが助けになることを思い出してもらう。「ヘルプデスクはあなたの味方であり、あなたが元通りに仕事ができるようになることを願っている」ということを伝える。
解決の途中ではなくサーバ復旧後にユーザーから苦情が来た場合は、組織全体に対して既に伝達済みの内容を繰り返す。そこからユーザーに対し、それ以上の情報が必要かどうかを尋ねる。さらに、今後問題が起きた場合の対策について何か提案があるかどうかを尋ねる。そうした状況が繰り返された場合に不便な思いをするユーザーを減らすことが、ヘルプデスクの目標だと説明する。
IT部門にとっては明らかに思える選択肢のことを、ユーザーは認識していない場合がある。例えばメールクライアントの「Microsoft Outlook」に影響を及ぼす問題が起きたとしても、Webブラウザ経由でメールサービスにアクセスできる、といった情報だ。
障害は避けられない事態であり、IT部門のコントロールが一切及ばない場合もある。障害についてユーザーに寄り添い、根本原因や再発防止のための行動計画をはっきり伝える。サーバ障害についての謝罪を有意義なものとするためには、こうしたアプローチの全てが必要だ。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[横河レンタ・リース株式会社] 不正アクセス被害が深刻化 狙われる「セキュリティの死角」はどこなのか? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 2026年度末開始の「SCS評価制度」をどう攻略する? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 「復旧せよ」の決断に即答できる? いま必要な戦略的データ復旧の極意 -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] SCS評価制度は「共通のモノサシ」になる? いま製造業がすべきこととは -
事例
[Extreme Networks株式会社] BYOD時代の大学のWi-Fi、安定した通信環境をどう実現する?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoft月例パッチ1400件超で過去最多 「限界点」を迎えたパッチ管理
-
2
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
3
みずほ証券が「液冷サーバ」を採用 1日3.6億件の計算を支えるための要件
-
4
SAP導入後も残る“Excel依存” 京急電鉄は「kintone」でどう解消した?
-
5
「オフィス移転・刷新に伴うネットワーク環境の実態」に関するアンケート
-
6
「業務PC/ワークステーション」に関するアンケート
-
7
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
8
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
9
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
10
シャトレーゼを悩ませる偽メール 混乱なしでBIMI導入とDMARC強化を実現した方法
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー