ソフトスキルが企業の明暗を分ける【第4回】
ソフトスキルを重視するリーダーと軽視するリーダーの違い どちらが生き残るのか
共感力などの「ソフトスキル」を重視するリーダーと、そうでないリーダーの違いを生む要因とは。適者生存の企業文化と、共感力やマインドフルネスなどを重視する企業文化はどちらが生き残るのか。
共感力や謙虚さ、マインドフルネスなどの非定型スキルである「ソフトスキル」が、自動化技術が広がる中で注目を集めている。書籍『Hyper-Learning: How to Adapt to the Speed of Change』の著者で、University of Virginia Darden School of Businessの経営学教授であるエドワード・D・ヘス氏はソフトスキルの重要性を伝える一人だ。本連載は、過去3回にわたりソフトスキルが重要な理由(第1回「『ハイパーラーニング』とは? 自動化が進んでも生き残る方法」)、ソフトスキルを伸ばすためにリーダーが支援できること(第2回「上司が部下の『ソフトスキル』を伸ばすには“あれ”を定義すべし」)、リーダーがソフトスキルを重視すべき理由(第3回「『上司のソフトスキル』が低い“残念な企業”の末路」)を紹介してきた。第4回は、ソフトスキルを重視するリーダーと、そうでないリーダーが生まれる要因を解説する。
ソフトスキル重視のリーダー、軽視のリーダーを分ける“あの違い”
―― 親切さや思いやりなどのソフトスキルに関心を持つリーダーとそうでないリーダーを分けているのは何でしょうか。ソフトスキルの強化に関心がある多くのリーダーと仕事をしてきたご経験から見えるものは。
ヘス氏 ソフトスキルに関心を持つかどうかは、その人物がどのように育ってきたか、どのような形で成功を収めてきたかに大きく依存します。ソフトスキルが高く評価される組織で働いていたり、行動を変えるためにソフトスキルが必要な場面を経験したりしたことで、優れたソフトスキルを備えたリーダーもいます。一方でソフトスキルがなくても成功してきたために、ソフトスキルに注目する必要がなかったリーダーも数多く存在します。ただし、こうした状況は今後変わると考えています。
現時点の多くの企業文化は適者生存の競争モデルに基づいています。これは、先ほど述べたようなソフトスキルを重視する環境では役に立ちません。共感力、謙虚さ、マインドフルネス、集団的知性のようなものを重視することは大きな変化であり、それを受け入れられない人もいるでしょう。
―― あなたは瞑想(めいそう)を支持していますが、瞑想は社会的交流にそれほど重要なのでしょうか。
ヘス氏 通常、人間の心は騒がしく、自らを批判しては動揺しています。瞑想をすると、集中力が鍛えられます。つまり、その瞬間のありのままを受け止め、気が散っても集中力を取り戻せるようになるのです。
最終目標は「内なる平和」です。つまり、穏やかな自我、穏やかな心、穏やかな身体を持ち、ポジティブな感情が保たれるようにします。そうすれば他者と意見が異なったときに、偽りなく中立的な方法で耳を傾けることができ、心を広く持てるようになり、反射的あるいは自己防衛的に反応することがなくなるでしょう。
デジタル時代における戦略的差異化の鍵は、職場の会話の質です。これは、従業員が自分自身をいかに律し、どのように行動するかに大きく左右されます。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
製品資料
[株式会社ウェーブスプリッタ・ジャパン] 100Gbps対応の光トランシーバーはどう選ぶ? 10分で分かる選定のポイント -
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発の生産性と機密性を両立、自社環境で構築する「セキュアAI」活用術 -
製品レビュー
[ServiceNow Japan合同会社] 問い合わせの約9割を自動で解決、AI主導の自律型CRMがもたらす業務変革の全貌 -
市場調査・トレンド
[ServiceNow Japan合同会社] AI活用が業務自動化で止まる理由は何か? 調査で判明した課題と変革への道筋
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
2
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
3
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
4
GitHubが指摘 AIが書いた「おそらく動くコード」が招くシステム崩壊
-
5
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
-
6
「高すぎるGPU」を捨てAI推論をCPUへ Armが示す電力とコストの現実解
-
7
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
8
MS月例パッチが1000件突破 人手不足の情シスを襲う「月1回メンテ」の崩壊
-
9
バイブコーディングの限界を突破するお役立ちOSSツール「Spec Kit」とは
-
10
「有線LAN環境」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー