Analysys Masonによると5Gへの投資は増え続け、2022年はプライベート5Gの導入が大幅に拡大するという。それなのになぜか2022年の市場動向の予測は……。
Analysys Masonが2022年のトレンド予想を発表した。その中から企業における5Gの利用動向をまとめた。
企業ではプライベートネットワークが増加し、その大半は5Gになる。2022年の新規プライベートネットワークは少なくとも75%が5G(2021年末は31%)だとしている。
2022年は5G SAへの投資急増の出発点になる。2020年から2027年にかけて累計9900億ドル(約115兆円)がRAN(Radio Access Network)、コア、クラウド、トランスポートなどの5G関連の設備投資に割り当てられる。Analysys Masonによると、この投資にはクラウドネイティブ技術とエッジネイティブ技術が含まれるという。AIベースの自動化とオーケストレーションも含まれる可能性が高い。この投資の大部分は、高度なB2Bサービスにおける5Gの新たな収益に基づくと同社は述べている。
2022年に5G関連の新しいサービスのパイロット版やトライアル版が多数発表されるとしても、商用サービスとして立ち上がるものはほとんどないとAnalysys Masonはみている。通信事業者は低遅延のサービスやサービスレベルの保証など、より多くの機能を企業に提供するようになる。
こうしたサービスの価格設定とパッケージ化の方法については多くの考えが必要になるとアナリストは話す。調査では、スループットや遅延の保証に基づいて価格を設定する方法が例として引用されている。通信事業者は2022年にこうした問題に取り組むとしても、発表に至る製品はほとんどないだろう。
Analysys Masonによると、多くの通信事業者が最も注目しているのはITサービスだという。通信事業者が2022年にセキュリティ、SD-WAN、エッジ、クラウドのサプライヤーとパートナーシップを結ぶ数は2021年よりも増えると予想される。健康と教育、小企業向けデジタルサービス、ソブリンクラウド(訳注)などのクラウドサービスといった業界ソリューションの開発にも積極的に乗り出すだろう。
訳注:データの保存場所や法的要件を満たす、主権(ソブリン)が確保されたクラウドサービス。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
都道府県別ライフスタイル調査 「推し活好き」「ラーメン好き」最多は?
明治安田総合研究所が公表した都道府県別「ライフスタイルに関するアンケート調査」の結...
Metaの広告はますますAI中心に 新たなツール「最適化スコア」とは?
Metaの2025年ビジネス注力領域とAIを活用したツールをはじめとした広告ソリューションの...
マーケターの仕事はなくなる? AIが変えるソーシャルメディアの未来【後編】
AIが変えるソーシャルメディアの未来について5つの視点で考察。後編では「創作の民主化」...