前編(Computer Weekly日本語版 10月2日号掲載)では、ローカル5Gを巡る環境の整備とローカル5G実現の課題を解説した。
後編では、ローカル5Gの有望なユースケースやローカル5Gに関する今後18カ月の展望を紹介する。
5G時代はまだ始まったばかりだ。商用5Gをリリースしている機器メーカーもほんのわずかだ。5Gがその潜在能力を発揮するには、開発、テスト、配備というロードマップを経なくてはならない。イナシオ氏によると、現在導入されている標準バージョン(非スタンドアロン構成)はこのロードマップの最初のステージにすぎないという。
同氏は、プライベートネットワークの興味深い研究例として、英国政府が後援する「5G Testbeds and Trials」プログラムや、大学のコンソーシアムによる実装を挙げている。
革新的な企業がこうしたテストベッドを利用して、ネットワークスライシング、完全な「ソフトウェア化」、サービス指向アーキテクチャ、APIとしてのWebサービスの提供など、独特の5G機能からメリットを得るアプリケーションの開発とテストを行っている。
「こうしたテストの結果として開発されるのが、5Gの標準機能と特性をネットワークアーキテクチャに取り入れたアプリケーションになる。こうしたアプリケーションが、スマートシティー、地方の接続性、スマートツーリズムなど、さまざまなユースケースにおけるソフトウェアとハードウェアの進化を支える」(イナシオ氏)
ローカル5Gにはセキュリティ、プライバシー、制御、柔軟性という特性がある。これらを活用するのがネットワークスライシング、広帯域幅、低コスト、低レイテンシといった要素だ。
ユースケースが幅広いのは当然で、最も大きなユースケースの一つは疑いなくオートメーションとIoTだろうとTCSのバダーダ氏は話す。
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