従来型店舗とEコマースの融合でCXを向上させ、売り上げの増加を狙うHome Depot。DIY計画の策定支援から材料、工具の購入まで、顧客に寄り添った情報提供に注力する同社の取り組みとは。
第4回「Apple Storeが『ショールーミング』の場に 愛されるブランドのCX設計とは?」は、AppleのEコマースサイト「Apple Store Online」および直営店舗「Apple Store」を連動させたマルチチャネルマーケティング事例を紹介した。今回は、米国の大型ホームセンターであるHome Depotの事例を取り上げる。
Home Depotはカスタマーエクスペリエンス(CX)向上に向けたデジタル施策に注力している。同社はこれまで店舗での専門知識の提供と品ぞろえを誇ってきた。そこで従来型店舗とEコマースを密接に連携させるために、投資を倍増させることにした。
顧客視点での体験設計を重視するHome Depotは、
を基礎に、主にスマートフォンでの利用を想定したEコマース体験を構築している。同社の公式ブログは、ユーザーが自宅で再現しやすい計画を紹介する手段だ。ユーザーがブログを参考に工具や製品を購入することで、同社の売上高が増える。
メールマーケティングにも工夫をこらしている。顧客の購入履歴と、Webサイトやモバイルアプリケーションでの閲覧パターンに基づいて、コンテンツを最適化した上で配信しているのだ。各種のデジタルチャネルを通じて、顧客が立てた計画に対して専門家がアドバイスする仕組みも整えている。
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