テレワークの普及、5GやSDNなどのネットワーク技術の台頭が「無線WAN」の発展を促している。企業にとって無線WANとは何を意味するのか。なぜ企業は無線WANに関心を寄せるのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に伴い、世界中の企業が「無線WAN」(WAN:ワイドエリアネットワーク)に依存しなければならない状況になった。幸い、企業が無線WANに関して賢い選択をするための状況が整ってきている。
「5G」(第5世代移動通信システム)が商用化して、通信事業者が通信インフラの刷新を進めている。それに伴って、通信のレイテンシ(遅延)が低減し、通信速度が高速化する可能性が高い。
「SDN」(ソフトウェア定義ネットワーク)の技術を使ったネットワーク製品の中には、5Gを利用できるものもある。企業が自社の重要なネットワークとして、無線WANを活用しやすい状況ができてきている。そうした中で無線WANの用途が広がり、より多くの企業が無線WANに関心を示すようになると考えられる。
無線WANベンダーのCradlepointは5Gルーターなど、企業が無線WANを使うための各種製品を提供している。同社に限らず他のネットワークベンダーも無線WANがもたらす商機に注目しており、企業向けの無線WAN製品は充実する見通しだ。
企業にとって無線WANが役立つのは、支店や支社を立ち上げる場合、短期間のイベントを開催する場合などだ。有線のネットワーク構築が簡単ではない場所や地域であれば、企業はなおさら無線WANを重宝する。
働き方の変化が起こり、5GやSDNといった技術活用が進む中で、無線WANが注目すべき分野の一つとして台頭してきたことは明らかだ。
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